ギターに限らず、他の楽器の習得だったり、スポーツや他の仕事などでもそうかと思いますが、「何かをやる」時には、少なからずこの「技術」が必要になってきます。
日本ロックバンドであるラルクアンシエルのギタリストのKenが、雑誌のギターマガジンの取材でこの「技術」に関しておもしろいことを言っていたので記事を紹介します。
(以下記事を一部引用)
インタビュアー:最後に必要なことは“技術”ですね。
Ken:さっきの“弾きたい気持ち”と“感性”をギターで表すことのできる“技術”があればいいと思ってます。
もし、ムチャクチャ難しい技術がないと、自分の気持ちが表現できないんだったら、ムチャクチャ難しいことが弾けないと楽器が鳴らせないから、それは必要だろうと、人それぞれに必要な部分というのは違うかもしれないなと思います。
インタビュアー:いわゆる“技術至上主義ではないわけですね。
Ken:そうですね。ギターを弾くという意味は、その3つだとしたら、技術は必要だけど、それ以外の2つがないと、“ギターに出てこない”かな。
さっき自分の話をしながら思っていたんですけど、俺は技術を放っておいてギターを弾いてきたんですね。
で、ハッと技術に目を向けた時、自分のやりたいことに対して“追いついてないやん!”と思ったんです。
“じゃあ、やろう!”と大人になってからやってるって話です(笑)。
でも前から超複雑なことは、指が動きにくいとは思っていたわけ。
動きにくいから練習をして、アコギも鳴らし方を覚えて、動きやすくなってきたら、また新しい景色が見えてきた。
今はそうやって両輪になってきた感じがしますね。
自分自身を見つめることが大切!
ギターに関して言えば、“技術”は最低限のラインは絶対的に必要なことではありますが、自分がやりたい音楽と表現したいことの理想と現実のギャップが小さければそこまで根詰めてやる必要はないかな?と思います。
いわゆる「テクニックバカ!」みたいになって、ひたすら難しいことをできるように練習をして、ギターの天下一武道会みたいな感じで追求をしていくのは、個人的には?(はてな)な感じがします。
基本のベースとなる考え方は、とにかく音楽と曲ありきです!
この「音楽と曲ありき」のニュアンスを言葉で伝えることは難しいですが、良いメロディーを作ったり、良い曲を作ろうと思うスタンスです。(これも人それぞれかと思いますが…)
この良い曲を作って表現する際に“技術”が足りなければ練習をする必要がありますし、足りていれば、楽曲全体のアレンジだったり、ギターの音作りなどに力を入れた方がいいと思います。
そして、それを見極める為には、自分の現在の力量を知ることが大切ですし、自分自身を俯瞰的に厳しく見つめることも必要になってきます。
もし、そこが難しければ、自分よりも上手い人達にアドバイスを求めたりすることも助けになってくると思います。