メロディックデスメタル・バンド、チルドレン・オブ・ボドムの元ギターヴォーカルであった、アレキシ・ライホが突然亡くなりました。(享年41歳)
死因は現在判明されていませんが、近年健康問題を抱えていたと声明文がありました。
確かにここ数年は、ファンも心配する位に激やせしていましたし、顔色も悪い感じでした。
この投稿をInstagramで見る
今回は、彼のこれまでの功績と歩みを簡単に紹介します。
10代の頃から完成されていたギターヒーロー!
1993年に前身バンドである、インアースドを地元フィンランドの学校の友人同士で結成。
中心人物は、ギターのアレキシ・ライホとドラマーのヤスカ・ラーチカイネン。
それ以外のメンバーは、流動的に変更しながら後にバンド名を「チルドレン・オブ・ボドム」に改名。
1997年にバンドはメジャーデビュー。
当時18歳だったアレキシ・ライホは、デビュー当初から新時代のギターヒーローとして、注目を集めていました。
その後も着々と音楽キャリアを重ね、ワールドツアーやヘヴィーメタル系のフェスなどに参加し、パフォーマンス力を磨きながらバンド名を広めていきました。
2000年代以降は、某ギター雑誌の人気企画「人気ギタリストランキング」でも1位の座を何度も獲得した程に、多くのギタリストたちの憧れの的となりました。
卓越したテクニックを持ち、破天荒な性格だったアレキシ・ライホ!
アレキシ・ライホのプレイの特徴は、「画に書いたような典型的なギターヒーロー像」であり、速弾き・ライトハンド奏法・スウィープピッキングなどテクニカルな奏法を得意としています。
しかもそれを本人は、歌を歌いながら演奏してしまうので、最初に彼を見た時の衝撃度は半端なかったです。
そして、性格は破天荒でやんちゃ坊主って感じで、ライブ中は派手に動き回るし、ファックワード連発なMCで観客を煽るし、終いにはステージ上で生肉を焼き、それを客席に投げたりもしていました(笑)。
同時にプライベートでも酒を飲みながらやりたいように遊ぶので、よくケガをしましたし、骨折をしてライブ自体をキャンセルにしたことも何度かあります。
ただその奔放な明るい性格が彼の持ち味でしたし、テクニカルギタリストにありがちな「プレイ重視」のあまり、ステージングがダサいということは、彼の場合は全くなかったです。
近年、バンド活動はあまり上手くいってなかった...
母体である、チルドレン・オブ・ボドムは、2019年12月にメンバー3人が脱退してバンド名の商標権利も持っていきました。
当時、メンバー側から具体的な説明はされませんでしたが、メンバー間に何らかの亀裂が生じたことは容易に想像がつきます。
2020年3月に新バンドである、ボドム・アフター・ミッドナイトを新しいメンバーを迎えて結成しましたが、アルバムのリリースや表立った活動の進捗はわからないまま今に至りました。
バンドのロゴやイメージとしてよく使っていた「死神」に最後は身も心も持っていかれたのかもしれません。
ご冥福をお祈りいたします。