レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(通称:レッチリ)のギタリストとして、長年貢献をしてきたジョン・フルシアンテ(以下:ジョン)。
バンド加入時から天才ギタリストと言われており、ついには現代の世界3大ギタリストの1人として称賛されて、2009年にバンドを脱退しました。
ジョンがバンドを脱退した後、すぐに後任ギタリストして招かれてレッチリに加入したのが、ジョシュ・クリングホッファー(以下ジョシュ)です。
こういった交代劇があると、どうしてもメディアやファンなどはこの2人を比較したくなるものですが、私も総合的に比較してみてみようと思います。(完全に私見です)
比較するカテゴリーとして、演奏能力・作曲能力・パフォーマンス力・カリスマ性・ギタートーンの5つの項目でギター対決して比較してみます。
音声動画はこちら。
1、演奏能力
演奏能力は、両者譲らずどちらも高いです。(互角とします)
・ジョン・フルシアンテ ⇒歌とギターに集中して技術を磨いてきた。
・ジョシュ・クリングホッファー ⇒ドラムを最初に始めてからギターに興味を持ち、その後キーボードや他の楽器の可能性も追及してきた。
良い意味でも悪い意味でもジョシュは、ミュージシャンとしてバランスが取れており、それが人によっては「個性が足りない?」と思われる節があるかと思います。
2、作曲能力!
作曲に関しても2人とも本当に多作です。
レッチリのバンド以外でも曲を作っており、想像力と創作意欲に溢れています。
ただレッチリへの貢献度と言ってしまうと活動歴が長いジョンの方に軍配が挙がりますし、かつてのメンバーであるアンソニーやフリーもジョンの作曲能力の高さに関しては認めているので、この勝負はジョンの勝ちです。
3、パフォーマンス力!
ライブでのパフォーマンス力に関しては、これは文句なしでジョンの勝ちです。
あの圧倒的なライブでの爆発力とギターを持った時に放つ独特のオーラは、世界トップクラスの輝きを放っています。
4、カリスマ性!
カリスマ性に関してもやはりジョンの方が1枚も2枚も上手(うわて)です。
このカリスマ性に関しては、どうしてもロックや音楽の世界では、破天荒で光と影の両極端の面を持ち合わせているアンニュイな感覚に人は惹きつけられてしまう傾向があります。
そうなるとセックス・ドラッグ・ロックな生活を送り、うつ病と薬漬けの日々から見事復活をしたジョンの方が、人間性としてもおもしろみと深みがあります。
一方のジョシュに関しては、「ただの音楽好きのお兄ちゃん!」という雰囲気を否めません。(すいません)
5、ギタートーン!
ギタリストして何よりも大切なのが、このギタートーンです。
ようは、独自の声や個性・感性がギターの音に宿っているか?
一聴してあのギタリストの音だと聴衆がわかってくれるか?
これが本当に大切だし、ミュージシャンの生命線となります。
これに関してもやはりジョン・フルシアンテの勝ちです。(仕方ないです)
現代の世界3大ギタリストに称されるだけはあり、強烈な個性や感情の動きが音に宿っています。
まとめると...
総合的に見るとやはりジョン・フルシアンテの圧勝となってしまいました。
しかし、今のレッチリの新作やライブなどを見ると、ジョシュ・クリングホッファーもだいぶバンドの状況に慣れてきて上手く順応してきてると思いました。
2015,6年頃のインタビュー記事を読んでいると、ジョシュ本人も相当悩んでおり、「メンバーとして対等な立場と見てもらえているか?」、「メンバーに提示した曲がレッチリ路線に合っているか?」など後任ギタリストとしての苦労を色々と語っていました。
音楽は、何が正解かはわかりませんが、新作アルバムでは今までのレッチリサウンドにはなかった境地や試みもあり、良い化学反応が起きていると感じたので、ファンとしては少し安心した気持ちもありました。
アーティストとしての伸びしろは、ジョシュの方があるので、これから沢山のツアーや音楽活動をしていき、「経験値」を積み上げていくとさらにすごいギタリストになれると思います。
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新旧のギタリストの楽曲の違いを是非楽しんでほしいと思います。
2009年以降からがジョシュになります。