人気女性ロックバンドの赤い公園のギタリストであった、津野米咲が、2020年10月18日に自宅で亡くなりました。(享年29歳)
死因は自殺と推測されているようです。
残念なことにまた1つ若い才能の芽が散ってしまいましたが、とにかく今はご冥福をお祈りいたします。
天才肌だった若手ギタリスト!
私自身は、正直なところ「赤い公園」というバンドのことはそんなに詳しくは知りませんでした。
しかし、ほとんどの楽曲の作詞作曲をし、バンドの中心人物であった津野米咲(つのまいさ)というギタリストの名前だけは、約4年位前から知っていました。
きっかけは、某ギター雑誌の記事の中で、LUNA SEAのギタリストであるSUGIZOが、今の若いギタリストの中では、断トツに光る個性があって、彼自身もすっかりファンになってしまったというのを知ってからです。
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そこから一気に興味を持ち、「赤い公園」のMVを何本か見たら確かに「すごいしかっこいい!」と素直に思いました。
第一印象としては、前衛的な今の日本の音楽シーンの型にははまらない感じの音楽を作っていて、とにかくギターのカッティングプレイが上手いなとビックリしました。
あとは、フェンダーのギターを使って奏でるエッジの効いた個性的なギターサウンドにも惹かれました。
そして、バンド活動以外にも色んなアーティストの方々に楽曲提供をしたり、CMソングなども手掛けていたので、本当に音楽の才能がある人だなと羨ましく見ていました。
津野米咲の音楽ルーツ!
祖父も父親も作曲家という音楽一家で生まれ育ったため、幼い頃から音楽を聴く環境には恵まれていました。
彼女自身が影響を受けた音楽としては、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダーなどのR&Bやソウルミュージック。
そして、ブルースも好きとのことですが、ギターの音を中心に聴くのではなく、ベースやドラムなどのバンドアンサンブルを中心に聴く辺りがおもしろいです。
あとは、J-popからは、元JUDY AND MARYのTAKUYAのギタープレイも好きなようで、この辺りは伴奏のオブリガートの入れ方なんかにその音楽のエッセンスを感じます。
どちらかと言うとギタリストっぽくはない音楽の素養やセンスが垣間見えます。
最近の自殺者の数が増えている傾向に関して...
新型コロナウイルスの影響も相まってか、今年はとくにこういった暗いニュースを耳にすることが増えてきました。
とくに芸能界や音楽などのエンタメ業界は、直接仕事への打撃があったと思うので、先行き不透明な状況で不安や心配事が大きくなってしまったのかなと想像がつきます。
もちろん、本人の苦しみや心の葛藤などは他人にはわかりませんし、今や社会全体の課題にもなっていますが、この負のスパイラルが広まらないことを切に願います。
聞き流せる音声配信はこちら。