
マーク・ロンソンとブルーノ・マーズがタッグを組んだ「Uptown Funk」。
ファンクやディスコの要素を現代的なサウンドに落とし込み、世界的な大ヒットとなった楽曲です。
この曲を聴いて改めて感じるのは、かっこいいギタープレイは、必ずしも難しいフレーズである必要はないということです。
「Uptown Funk」のギターは、コードやフレーズだけを見るとかなりシンプル。
しかし実際に弾いてみると、音を出す場所、休符、アクセント、右手の振り方など、リズムの精度によってかっこよさが大きく変わります。
特に16ビートのカッティングを練習している人には、シンプルだからこそリズムに集中できる良い練習曲だと思います。
今回は「Uptown Funk」のコード進行とカッティングのポイントを、ギターを弾く人向けに解説します。
ブルーノ・マーズ自身の魅力についてはこちらの記事で詳しく書いています。
→ ブルーノ・マーズは何がすごい?世界中で人気を集める5つの魅力
Uptown Funkのコード進行はとてもシンプル
曲のキーはDm。
サビの基本となるコード進行は、
Dm7 → G7
という非常にシンプルな繰り返しです。
AメロではDm7を中心に進み、ベースラインにはDマイナーペンタトニックスケールを感じさせる動きが使われています。
コードの種類をたくさん覚えなければ弾けない曲ではありません。
だからこそ、この曲では「何のコードを弾くか」以上に「どういうリズムで弾くか」が重要になります。
同じDm7を押さえていても、音を長く伸ばしてしまうのか、短く切るのか。
どこにアクセントを置くのか。
休符をどう感じるのか。
こうした小さな違いだけで、ファンクらしいグルーヴ感はかなり変わってきます。
16ビートのカッティングが最大のポイント

「Uptown Funk」をギターで弾くとき、特に意識したいのが16ビートのリズムです。
カッティングでは、左手のコードフォームだけに意識が向きがちですが、私はむしろ右手を一定に振り続けることが大切だと思っています。
右手の動きを止めず、その中で必要なところだけ音を出す。
そして、音を出さない部分もリズムとして感じる。
ファンク系のカッティングでは、この「鳴っていない部分」も演奏の一部です。
最初から原曲と同じテンポで弾こうとするとリズムが崩れやすいので、慣れないうちはテンポを落として、
「音を出す → 切る → 次の音へ入る」
という一連の動きを確認すると練習しやすいです。
アクセントを意識すると一気にそれらしくなる
ただ16分音符を細かく刻むだけでは、「Uptown Funk」らしいノリにはなりません。
重要なのがアクセントです。
すべての音を同じ強さで弾くのではなく、強く出すところと軽く流すところを意識すると、リズムに立体感が出てきます。
以前この記事を書いたときにも、
「アクセントを拍の頭に入れる意識で弾く」
という点をポイントとして挙げました。
今聴き直しても、この「どこを強く感じるか」は非常に大切だと思います。
まずは足で拍を取りながら、右手のストロークを安定させる。
その上でアクセントを加えていくと、単なるコードストロークからカッティングらしい演奏へ近づいていきます。
コードフォームと左手のミュート
コードの押さえ方では、小指を使うフォームが最初は少し難しく感じるかもしれません。
ただ、すべての弦をきれいに鳴らすことだけを目標にする必要はありません。
カッティングでは、必要な音を鳴らしながら、不要な弦を左手で軽く触れてミュートすることも重要です。
左手を完全に弦から離すのではなく、力を抜いて音を短く切る。
この感覚が身についてくると、
「チャッ」というブラッシング音と、実際に鳴らすコードの音
を組み合わせやすくなります。
ファンク系のギターでは、この歯切れの良さが気持ちよさにつながります。
ギターの音作りはクリーントーンを基本に
音色については、強く歪ませる必要はありません。
基本は抜けの良いクリーントーン。
シングルコイル系のギターは相性がよく、余計なエフェクトをかけなくても十分雰囲気を出せます。
ただし、同じ機材を用意することよりも大切なのは、一音一音をはっきり出して、不要な音を残さないことです。
音を歪ませると多少の粗さが隠れることがありますが、クリーントーンではピッキングやミュートの精度がそのまま聞こえます。
その意味でも「Uptown Funk」は、カッティングの基礎を確認する練習曲として面白いと思います。
動画でカッティングフレーズを解説
コードの押さえ方やカッティングフレーズについては、実際にギターを弾いた動画も作っています。
文章だけでは伝わりにくい右手の動きやリズムのニュアンスは、こちらを参考にしてください。
動画を見るときも、左手だけではなく、
右手がどのように動いているか
に注目してみてください。
まとめ|シンプルだからこそリズムが重要
「Uptown Funk」のギターは、複雑なコードや速弾きが登場するタイプの曲ではありません。
だからこそ、
16ビート
アクセント
ミュート
右手の安定
音を短く切る
といった、カッティングの基本がそのまま演奏のかっこよさにつながります。
ギターを長く弾いていると、難しいフレーズを弾くことに目が向くことがあります。
でも、シンプルなフレーズをリズムよく、気持ちよく弾くこともギターの難しさであり、面白さです。
「Uptown Funk」は、そのことを改めて感じられる曲だと思います。