ギタリストならやっぱり憧れる速弾きプレイ!
エレキギターをやっている人なら誰でも一度は憧れるものの1つが、ギターソロの中に時折盛り込まれる速弾きプレイがあると思います。
とくにハードロックやメタル系の音楽を好きな人ならハイライト的な1つとして、スポットライトを浴びる瞬間があることは確かです。
速弾きギターの歴史!
明確に「速弾きとはこれだ!」という定義は音楽なのでありませんが、書いてある字の如くイメージとしてはすぐにわかるものがあります。
音楽に流行り廃りがあるように速弾きに関しても歴史だったり時代の風潮がありました。
まず最初にスポットライトを当てた瞬間として思い当たるのが、1960年代の後半に出てきたリッチー・ブラックモアの存在です。
リッチー・ブラックモア(上図)
ハードロック×クラッシックの音楽を上手く融合させて、ペダルノートとラン奏法を多用した速弾きプレイを真骨頂として多くの音楽ファンに当時衝撃を与えました。
大きな時代の流れの1つを生み出した貢献者の一人だと思います。
速弾きやテクニカルプレイの全盛期到来!
その後の時代の流れとしては、テクニカルなプレイは満載だけど、ポップ色も強かったヴァン・ヘイレンが登場し、ライトハンド奏法などが流行りました。
そして、1980年代によくヴァン・ヘイレンと比較されることが多かったネオクラシカルというジャンルを確立させたイングヴェイ・マルムスティーンが出てきて、一気にテクニカルプレイの戦国時代がやってきて、多くのフォロワー達が彼らに影響を受けました。
イングヴェイ・マルムスティーン(上図)
この2大巨頭の二人に影響を受けてその後に出てきた有名なミュージシャンとしては…
ヴァン・ヘイレン派
⇒ヌーノ・ベッテンコート、ダイムバック・ダレル、リッチー・コッツェン、松本孝弘、DAITA等。
イングヴェイ派
⇒ポール・ギルバート、マイケル・ロメオ、アレキシ・ライホ、大村孝佳、Syu等。
などがおり、彼らにインスピレーションを受けてギターを始めたギターキッズの数はかなり多くいたと思います。
音楽の難易度はさらに上がり…
テクニカルなプレイスタイルが行き過ぎて、リスナーの耳が飽きて、1990年代に入ると、ギターソロや速弾きをやることへの注目度が徐々に下がっていきます。
ニルヴァーナ、KORNなどが登場してから時代の風潮としては、ギターソロを弾く=ダサイという構図が音楽業界全体で染まっていきました。(2000年代以降もしばらくはこの流れがありました)
しかし、そんな時代の流れを横目にさらにテクニカルさに磨きをかけて、ドラマティックに芸術性や難解さを示し独自路線で突っ走ったバンドやアーティスト達もいました。
その代表格として出てくるのが、スティーブ・ヴァイやドリームシアターなどです。
ドリームシアター(上図)
とくに後者のドリームシアターは、華々しいメガヒット作品こそはありませんが、1980年代の後半にデビューしてから20年以上も経過していますが、未だに浮き沈みの激しい音楽業界で根強いファンに支えられて活動を続けています。(筆者もファンの一人です!)
音楽は多様化して現在は…
2000年以降はさらに音楽のジャンルは多様化してジャンルも細分化されているのが現状です。
ただロックに限らず、ポップスやR&Bやヒップホップやエレクトロニクス系の音楽のテイストとして、70年代の雰囲気や要素を取り入れる傾向が多くあるように感じます。
ファッションなども流行りが回ると言われますが、音楽も同じような傾向があるように思えます。
結局のところ何を伝えたいかと言うと…
速弾きは音楽を表現する手段の1つとして捉えること!
音楽の趣味趣向は本当に人それぞれです。
何が崇高な音楽であり、何が劣っているというのを判断したり、選別することもできません。
音楽の表現は、詩や言語と同じように自由なんです。
しかし、できる範囲(テクニックや表現方法)で勝負をするのはナンセンスです!
少し前にあった時代の流れとして、ギターソロ=ダサイというのがありました。
だからと言ってソロが弾けないとか速弾きができないというのは、ギタープレイヤーとしては論外です。
ギターソロは弾けるし、組み立てられるし、速弾きもできる…
だけど音楽の表現としてあえて入れずに、他のかっこいいフレーズなどを組み立てるという姿勢が大切です。
ギター初心者向けに速弾きに関しての練習法に関しては、また別の機会に記事として書きます。
hide(栄)も利用してる通販サイトです!