ギタリストにとっては、ピックを使って弾くピッキングのスキル(技術)は、直接ギターの音色やギタートーンの良し悪しにつながるので、すごく重要な要素になります。
ピックは平行に当てること!
単音弾きの時も、コードストロークをする時も、基本的なギターのピッキングの角度は、弦に対して平行のアングルで当てることが大事です。
その方が、ギターの音色が豊かに響きますし、変なピッキングのクセが身に付かなくなります。
たまに黒人アーティストやブルースマンの真似をして、逆アングルで斜めにピックを当てる人がいますが、それはある程度ピッキングコントロールが上手くなってから出したい音色を出す目的でやってほしいです。
ギター初心者や初級の頃から逆アングルでのピッキングをやってしまうと、変なクセとして身に付き、上達のスピードが遅くなってしまいます。
こすり弾きもダメ!
これは、私も経験がありますが、速弾き系のフレーズに憧れて、ピックを深めに持ち、弦を細かくこするような感じで弾く、「こすり弾き」は、音色的にNGです。
単純にごまかし気味で弾いているので、音が汚いですし、歪みを深めにかけた「ディストーションサウンド」で弾いた時は、耳障りな音色になるので、聴いてる人からしたら迷惑になります。
1音1音しっかりと平行アングルでピッキングをして、地道にメトロノームを活用して、ゆっくりなテンポから徐々にテンポを上げる反復練習をしましょう。
硬い音色と柔らかい音色の弾き分け!
少しギター中級者以上の方に向けての話になりますが、硬い音色(ハード)と柔らかい音色(ソフト)の使い分けを意識しましょう。
具体的に言うと、硬い音色を出したい時は、ピッキングする位置をギター本体のブリッジ側のリアピックアップ付近でやると、硬めの音色になります。
反対にネック側寄りのフロントピックアップ付近でピッキングをすると、柔らかい音色になります。
硬い音色:ピッキングする位置をブリッジ側のリアピックアップ付近で弾く。
柔らかい音色:ピッキングする位置をネック側のフロントピックアップ付近で弾く。
ピッキングは本当に奥が深い!
ピッキングに関しては、本当に奥が深くて良い音を出すためには色々と試行錯誤が必要です。
ピックを持つ深さと手首のスナップや、腕の振り加減や、ピックの握りの強さ加減でもコントロールは出来ます。
しかし、この辺りになってくると、ギタリストにとってもポイントは人それぞれですし、膨大な量の練習をした上でのある種感覚の領域になってくるので、言葉で説明をするのも難しくなってきます。
なので割と簡単に対処できるピッキングする位置を変えるだけでも音色が変わることを知っておけば、まずはいいかと思います。
「ピッキング」1つをとってもすごく奥が深いので、基本を身に付けた上で、自分なりの好みの音が自由に出せるように、弾き方を研究する姿勢が大切になってきます。(永遠のテーマですね!)
まとめ!
・ピックを弦に当てる角度は平行アングルで当てることが大切。(とくにギターを始めたばかりの頃は!)
・速弾きなどをする際にやりがちなこすり弾きは音色的にアウト。
・曲の雰囲気やフレーズによって、硬い音色と柔らかい音色を使い分けることを意識すること。
・ピックを持つ深さや握りの強さ加減や、手首の使い方などで音色をコントロールできるので、地道に色んなタイプのギタリストの音を聴いて研究する姿勢が大事。
いかがでしたか?
右手のピッキングに関しては、弾き方でも音色(トーン)は変わりますし、使うピックの種類によっても様々なので、理想とする音のイメージに近づけるように練習を続けてほしいと思います。