ロックと音楽の歴史に大きな影響を与えた天才ミュージシャンであるジミ・ヘンドリックス。(以下:ジミヘン)
若くして亡くなってしまったことで、短い生涯とほんの数年間の音楽キャリアでしたが、圧倒的な存在感で今でも多くのミュージシャン達に多大な影響を与えており、ある種伝説化されてしまっている。
先日、以前から観たいと思っていた実話をベースに作られた映画の「JIMI:栄光への軌跡」を映画館で観てきました。
簡単に映画を観た感想をブログ記事としてまとめてみたいと思います。
映画のあらすじ!
本編は、ジミヘンがまだ無名だった頃から才能を買われて故郷のアメリカからイギリスのロンドンへ渡り、バンドを組んでメジャーデビューをし、アメリカのモンタレーでの野外ロックフェスに出演するまでの数年間を描いた内容です。
黒人に対する人種差別がまだあった1960年代に、黒人であるジミヘンがどのようにして一人のアーティストとして才能を開き多くのファンの心を掴んだのか?
そして、彼の才能に惚れ込み、ジミヘンを愛して支えた女性達とプロデューサーとの人間模様が描かれたストーリーです。
歴史に名を残した豪華なキャスト陣!
ロックや音楽が好きな人なら本当に喜ぶような熱い時代の話です。
普通にローリングストーンズのメンバーのキース・リチャーズの恋人がジミヘンの才能に惚れ込んだり、ザ・フーやビートルズの名前が出てきたりしています。
そして、当時クリームのメンバーだったエリック・クラプトンが、ジミヘンが一緒にジャムセッションをしたいと思い、友人のコネを使い一緒のステージでセッションをする予定だったが、ジミヘンがギターを弾いた瞬間にクラプトンがギターを置いてステージから降りて「アイツはすげえ!」と言ってステージを譲ったり…。
流れる音楽やライブ風景や当時のロンドンを彷彿させる街や衣装などが本当に最高でした。
素顔のジミヘンが垣間見れた内容!
ジミヘンが生きていた時代をタイムリーに経験していない私にとっては、ジミヘン=「変態で天才ギタリストであり若くして亡くなった!」と言う印象が強く、伝記のように語られる偉大な人物であるという感じでした。
しかし、本編では素顔のジミヘンの姿が描かれており、それがかなり新鮮でした。
率直な感想としては、偉大なミュージシャンであることには変わりはありませんが、人間的には結構クズでした(笑)。
いわゆる典型的なロックスタータイプであり、女と酒とドラッグが大好きな普通の社会には馴染めない人物像です。
音楽の才能があるから世間からは認められてるけど、音楽が無ければ結構どうしようもないタイプの人間です。(当時の時代背景の影響もあります)
映画を観た感想!(本音)
ジミヘンが好きな人やロックが好きな人にとっては十分楽しめる内容でしたが、決して大衆受けするような内容ではなかったです。
個人的には、もう少し丁寧に彼が天才であるが故の影の部分や、葛藤していた部分を描いてほしいと思いました。(それがその後の死に繋がっていたと思うので)
そして、1番微妙だと思ったのが映画の終わり方です。
「え、そこで終わるの?」と思ったのは決して私だけではなかったと思います。
やっぱり映画のクライマックスは大事だと思うのでもう少し趣向をこらえてほしいと率直に思ってしまいました。
それでもまた改めてジミヘンの音楽とブルースを聴いてストラトキャスターを弾きたいと思いました。