ギターを練習してある程度の基本が身に付いたり、スケール練習や音楽理論などを勉強したりしてくると、当然やりたくなることの一つが、ギターのアドリブプレイだと思います。
そして、ジャムセッションなどをする中でもウエイトが高くなってきますし、一緒に音楽仲間とプレイする中でも楽しくなってくる部分でもあります。
しかし、私もそうでしたが、少しアドリブに慣れてくると、何かいつも同じようなフレーズの繰り返しになってきたり、ただ単に使えるスケールのライン上をなぞっているだけのようなギタープレイになってきたりすることがあります。
いわゆるアドリブでのギターフレーズのマンネリ化です。
今回は、そんなアドリブプレイのマンネリ化を防ぐ為のヒントをいくつか紹介したいと思います。
イメージ力を高めるトレーニングを取り入れること!
基本的に人は、自分が今までに聴いたことがないようなフレーズや音階や、音の節回しなどを表現することは不可能です。
もっとわかりやすく言うと、多少の音程のズレなどは良しとして、自分の頭の中や声で歌えないフレーズは、実際にギターに置き換えても表現することができないのです。
だから、自分の中の表現の幅を広げる為にも、色んなジャンルの音楽を幅広く聴いて、音楽の素養を広く少しでも深く身に付けることはとても大切になってきます。
ようは、シンプルに自分がよく聴く音楽以外にも耳を傾ける努力や好奇心を持つことが、ギタープレイヤーとして成長する為の一つの大きなカギになってくるのです!
しかもこれは、そんなに難しい作業ではないし、むしろ単純に楽しめることでもあります。
普段ロックばかりを聴いているならたまには、ジャズやフュージョン系も聴いてみましょう。
ブルースやカントリーを聴いているなら、ファンクやR&Bも聴いてみましょう。
そして、たまには昔からあるクラッシック音楽なども聴いてみて、音楽の肥やしを増やしてみましょう。
これは、ほんの少しの心がけ1つで、誰でもできるミュージシャンとしての耳やイメージ力を高めることができる作業の一つです。
遊びのルールを決めてプレイすること!
もう1つも工夫次第では、いくらでも楽しめて自分のプレイの幅を広げることができます。
それは、「アドリブする際の遊びのルールを決めること!」です。
具体例を挙げると…
・チョーキングは禁止!
・ペンタトニックスケールしか使ってはいけない
・隣り合う弦のスケールは弾いてはいけない(スキッピングの練習にもなります)
・手癖やフレーズや速弾きは禁止!
・コード感を感じさせるフレーズで弾くこと
・歪んだサウンドでギターを弾かない
などなど、頭の発想を柔らかくして、アイデア次第では、いくらでも音楽とアドリブの遊びのルールを作ることは可能です。
私もこの練習法は、ギター教室に通っていた時に先生から教えてもらって実際にやっていた練習でした。
ロック畑で長くプレイをしていたので、「チョーキングやスライド禁止!」となると非常に困りました(笑)。
しかし、「困る=それに頼り気味であった!」と言うことが客観的にも理解できたので、それ以外のフレーズを自然に生み出すことを必死に探します。
逆にジャズ畑の人に効果があるのが、「ペンタトニックスケールしか使ってはいけない!」です。
ジャズ系の人は、コードトーンとかスケールを細かく勉強して練習をしている人がほとんどなので、シンプルにたった5つの音しかないペンタトニックスケールしか使えないとなると結構困るのです。
本当にギターが上手い人は、ペンタトニックスケールだけでも休符や緩急を上手く使い、いくらでもかっこいいアドリブが弾けますからね。
自由な発想が意外な自分の引き出しを生み出すかも!?
これは、色々と工夫をしてみて、独自の面白いアイデアで遊びのルールを作って実践してみて下さい。
とにかく実践して体験してみないと何も見えてこないし、新しいフレーズの引き出しも自分の中から出てきません!
そして、少しでも「なんか苦手だな?」とか、「やりにくいな?」と思ったことは徹底して追求して練習してみると、またさらに自分の中で音楽の表現の幅が広がっていきます。
是非試しに遊び感覚でやってみて下さい。