ギターのフレット上を滑らせて音を出すテクニックとして、スライドとグリッサンド(グリス)の2つがあります。
スライドに関しての詳しい記事はこちら
今回は、後者のグリス(g)に関して説明をします。
グリスとは!?
グリス(g)は、スライドのように、ゴール地点の音が決まっているのではなく、効果音的にギターのフレット上を滑らせて音を出す装飾音のことを言います。
・グリスのやり方と使う際のヒント!(6弦上をグリスする場合)
グリスのやり方と曲中で使うヒント
とくに決まったフレットではなく、ピッキングをして音を出したら、あとはそのままハイポジションやローポジションなどに指を滑らせると、「ブーン!」と言った音が出るかと思います。
この時に出る装飾音がグリスサウンドです。
*テクニック的には全く難しくはありませんが、曲中で使う際はアイデア勝負なところもあります。
単音で出したり、複音で使ったりして出来るだけ派手に音を出すことを意識すると、ロック系の音楽ではかっこいいと思います。
後は、ナチュラルハーモニクスやフルピッキングやエフェクターとかも絡めるとさらに面白いサウンドが出せます!
今回は、もう1つ効果音的に使える奏法として、ピックスクラッチ奏法も紹介します。
ピックスクラッチとは!?
ピックスクラッチとは、ピックでギターの巻き弦(4,5,6弦)を強くこすることで音が出る効果音のことを言います。
やり方はシンプルでして、ピックの先端ではなく、横の側面をギターの弦に添えて、あとはそのまま強く弦をこすると「ギュイーン」と言った音が出せます。
ただしサウンド作りが肝でして、クリーントーンではなく、歪んだディストーションサウンドの方がかっこいいニュアンスになります。
この奏法もグリスと同様に発想次第ではいくらでも面白いギターサウンドが出せます。
動画で詳しく解説!
動画を撮影したのでこちらをご覧ください!
動画内では、「グリス」、「ピックスクラッチ」の弾き方やコツと、具体的に曲の中でも使えそうな奏法の練習の仕方などを丁寧に解説しています。
まとめ!
・グリスとは、決まった音の終着点はなく、効果音的にギターのフレット上を自由に滑らせて音を出す装飾音のこと。
・ピックスクラッチとは、ギターの巻き弦をピックで強くこする際に出る効果音のこと。
・両者のテクニックは、エフェクターなどを絡めたアイデア次第ではいくらでもおもしろいサウンドを表現できる。
いかがでしたか?
テクニック的な難易度は低いかとは思いますが、アイデア次第で表現法は無限にあります。
あとは、今回の奏法に関しては、やるのは簡単だけど、曲で使うときにはセンスも必要になってくるので1つ参考になるバンドを紹介します。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン!
日本では、名前を訳して「レイジ」と呼ぶことが多いですが、正式名であるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)は、音楽センスを磨く為にもオススメなバンドです。
とくにギターのトム・モレロのギターサウンドやアイデアは斬新で「これもギターで音を再現してるのか?」とビックリするくらいなので、一度は参考程度に聴いてみてほしいと思います。
ミクスチャーやオルタナティブロックの先駆者のようなバンドですからね。
1曲彼らの代表曲を紹介します。
オススメ曲!
Wake up:
奇抜なサウンドだけではなく、この心地よいグルーヴ感も彼らの魅力の1つです。
ヴォーカル・ギター・ベース・ドラムというシンプルな4ピースバンドですが、表現の幅と音楽センスが抜群なのですごく勉強になるかと思います。
オルタナティブロックの楽曲はAmazon Music Unlimitedでも聴けます!
Amazon Music Unlimitedは、1億曲以上の楽曲を月額880円聴き放題できる音楽配信サービスです。
1990年代以降に旋風を巻き起こした、グランジやオルタナティブロックの音楽は1つのムーブメントとなりました。
ロックやギターの歴史を辿り楽しんでみて下さい。