「模倣と創造:偏見のなかの日本現代美術」という本の中で有名な一説があります。
(以下一部引用)
全ての創造は模倣から出発する。
そして、創造の真の意味は創造であるためには、その創造のための模倣が、創造的模倣でなければならない。
少し内容が理解しづらいですが、沢山の模倣(コピー)の先に独創性が生まれ、オリジナル作品が生まれるのかな?と私は解釈しています。
音声動画はこちら。
音楽も基本は模倣(コピー)!
絵画やアート制作に限らず、「音楽」も基本的には模倣(コピー)の連続です。
例えば…
・好きなアーティストやバンドの曲をカバーする。
・大好きな曲の印象に残ってるフレーズだけをひたすらコピーする。
・好きなミュージシャンやギタリストの手癖フレーズとかを真似る。
などなど。
そうした模倣(コピー)の積み重ねが、自分らしさを築きあげるし、ある程度色んなタイプの音楽ジャンルが出尽くした現代では、「完全なオリジナル」は存在しないと思います。
絶対に誰かしらの影響を受けてるし、仮に「完全なオリジナル」がある場合は、その人は、「宇宙人」か「世の中に出ている音楽を一切聴かないで育った人」のどちらかだと思います。
パクリはダメなのか!?
「音楽業界」の中では、よく話題に出されますが、「パクリ」はダメなのか? 罪なのか?
もちろん、1曲全部を使うことは、「盗作」になりますし、メロディーラインを何小説以上同じものを使うことも著作権の問題上で許されてはいません。
しかし、曲のキー(調)を変えたり、コード進行を変えたり、メロディーラインを微妙に変化させたりして、似たような曲を作ることはありますし、意識していなくても偶然そうなってしまったケースも世の中には沢山あるかと思います。
あまりにも堂々と言うリッチー・ブラックモア!
ハードロックの歴史を作った一人として、ディープパープルやレインボーなどのバンドを渡り歩いてきた偉大なギタリストであるリッチー・ブラックモア。(以下:リッチー)
リッチー・ブラックモア(上図)
リッチーは、昔のインタビューで堂々と曲をパクったり、インスピレーションを受けたことを話しています。
しかも丁寧に曲名まで教えているし、むしろドヤ顔で言っています(笑)。
さすがは、音楽業界の異端児で伝説を作った人は堂々としていますね(笑)。
むしろ今では、逆に多くのアーティストから曲をパクられたり、オマージュ的に使われていますよね。
「全ての創造は模倣から始まる!」を見事に体現しています。
何かの参考になれば嬉しいです。