不思議なことに同じ位の時期にギターを弾き始めて、大体同量の練習時間を費やしても上達のスピードには個人差が必ずあります。
身体の使い方(フォーム等)、練習する際の集中力の高さなどフィジカル面とメンタル面での違いなどが人それぞれだからです。
私は、割とギターの上達が早い人や曲などを覚える能力が高い人には共通している点があると今までの経験上で感じています。
もちろん元々持っている音楽の素養だったり、育った環境やセンスなどの影響もないとは言い切れません。
しかし、それ以上に大切な大きな要素やポイントがあります。
それは色んな音楽を聴くということです。
ただし、これはワンオクが好きだからリンキンパークを聴いたり、ロックが大好きだから色んなバンドの音楽を聴くという意味ではありません。(深掘りすることも大切ですが...)
色んな音楽ジャンルを聴くことが大事!
それは色んな音楽のジャンルを聴くということです。
ロックが好きな人はロックばかりを聴くのではなく、音楽のルーツが似ているブルースを聴いたり、黒人系の音楽に派生してジャズやゴスペルなどを聴いたりと知っている音楽の知識の幅を広げるという意味です。
健康関連の広告やコマーシャルなどでよく耳にする「人は食べた物でできている」と言われますが、音楽家(ミュージシャン)は、「聴いた音楽で表現できるもの」が決まってくると思います。
もちろん、ただ単に音楽を聴いただけではフレーズとして弾くことはできないので、ちゃんと曲をコピーしたり、好きなギターのフレーズとかを練習することも必要にはなりますが、まずは先に耳で聴くことが大事です。
ノリ(リズム感)を体感すること!
そして、色んなジャンルの音楽を聴くことで自然と養われる重要な上達する為のポイントは、様々なジャンルの骨格となるノリ(リズム感)を耳と身体で体感することです。
やはり音楽を演奏する上ではリズム感は、切っても切れない関係にありますので、様々な音楽ジャンルの基本的なリズムパターンとかアクセント(強弱)の位置とかは知っておくことがとても大切です。
とくにドラムとベースのコンビネーションには注目して耳を澄まして聴くことが最大のポイントです。
反面教師として...
私の場合、昔は本当にロックしか音楽を聴いて練習をしてこなかったので、後々とても苦労しました。
R&Bとかファンクなどの16ビート中心のカッティングフレーズの練習にはとても苦労しましたし、当時通っていたギター教室の先生から「グルーヴ感とかノリが大事だ!」と言われても、イマイチ頭の中ではピンと来ませんでした。
様々な音楽を幅広く聴いて、引き出しを増やすことは本当に大切だと痛感しております。
作曲にも有利!?
メロディー(歌メロ)とかコード進行のネタを増やす為にも、色んな音楽スタイルを聴いて勉強することは早い段階でやっておいた方が練習の効率も良くなります。
当然音楽には、人それぞれの趣味趣向がありますので、あまり好みではないと思うジャンルも出てくると思いますが、「全く知らない」「聴いたことがない」というのは、本当にもったいないと思います。
音楽もバランスが大事!
食事の「食わず嫌い」のように音楽の「聴かず嫌い」はできる限りは避けて貪欲に色んな音楽をジャンルを聴くことはとても大切です。
バランス感覚を養う為にも役に立ってきます。
新しい出会いと発見を求めて、普段の自分が聴かないような音楽を探してみてほしいと思います。
楽器の練習をする際のマンネリ対策にも一役買ってくれます。