ピアノの森を読んでみた!
先日、家の近くにあるスーパー銭湯に行き、温泉に浸かってリフレッシュしてきました。(よく行きます)
普段は、読みかけの本を持参して休憩コーナーを利用して読書することが多いですが、なんか気分転換に漫画も読みたいなと思ってマンガコーナーに行きました。
適当に見て回っていたら「ピアノの森」というタイトルの本があり、幻想的なタイトルだなと思い手に取り軽く読み始めました。
読み始めると内容がおもしろくてどんどんと読んでしまいました。
昔は、なんか「音楽の刺激ややる気が欲しいなー」と思った時は、音楽系のコミックを読むことがありましたが、マンガ離れをした最近は読む機会が減り、逆に新鮮な感じで読めました。
本のストーリー!
「ピアノの森」はもう完結してるようですが、私はまだまだ全巻を読めていません。(1日ではとても読めません)
ざっくりとした内容を言うと、主人公の一ノ瀬 海(いちのせ かい)という天才的なピアノの才能を持つ少年の成長ストーリーです。
森の中に捨てられていたピアノをこの少年は誰にも教わらずに自己流で思いのままに弾き、小学生の頃にはもう1度聴いた曲はすぐに頭の中で記憶してしまい、演奏ができてしまうという天性の才能を持っています。
しかし、家庭の事情で家が貧乏なので、本人にとってはピアノはあくまでも遊びの延長であり、真剣に向き合うことはありませんでした。
そこに父親がプロのピアニストであり、幼い頃からプロの演奏家になるようにと音楽の英才教育を受けてきた同い年の雨宮 修平(あまみや しゅうへい)が同じ学校に転校してきて、共通のピアノを通して2人は親友になります。
構図としては、「天才と秀才」の2人でお互いに良い刺激を受けながら話の展開が進んでいきます。
音楽の描写が詩的でありイメージが湧いてくる!
まだ私は、この本を読んでる途中ですし、別にこのマンガのストーリーを細かく書くつもりはありません。
ピアノとクラッシックを中心とした話なので、数奇な運命がいくつもあり、どんどんと話の展開に惹き込まれてしまいます。
そして、クラッシック音楽を詳しく知らなくても音楽の表現の描写が絵と言葉で伝わってくるので、昔の偉大な作曲家やピアニスト達のことを知りたいと思う知的好奇心もくすぐられます。
私は、割とすぐに影響を受けるタイプなので、クラッシック音楽を聴く機会が増えました(笑)。
自分の音を追及しろ!
前半のストーリーで出てくる部分ですが、コンクールの参加に向けて少年が葛藤することがあります。
それは、音楽を指定された楽譜や上手い先人たちのように演奏するのか?
それとも自分のピアノ(音)を追及して思いのまま心のままに演奏するのか?
答えのない世界なので、難しいテーマですが色々と勉強になったし、良い刺激ももらえました。
個人的には、ピアニストのフジ子・ヘミングの言葉を思い出しました。
間違えたっていいじゃない。
機械じゃないんだから。
フジ子・ヘミング
楽譜通りに正確に弾くことなら今の時代、DTM(デスクトップミュージック)でいくらでも作れます。
しかし、それでは人の心を動かせないし、感動を与えることはできません。
たまには音楽コミックを読み、クラッシック音楽を聴くこともいいなと思いました。
(ピアノの森:サントラトラック集)
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