7つの習慣の中の第4の習慣では、「Win-Winを考える」に関して学んでいきます。
今までの第1~3の習慣で真の自立を目指し、その上で相乗効果を促し、公的成功への階段を登って行きます。
私的成功から公的成功へ...
私的成功は公的成功に先立たなければならない。
このプロセスを逆にすることはできない。
それは種まきをする前に収穫ができないのと同じことである。
-スティーブン・R・コヴィー
Win-Winのパラダイムを開発する!
勇気と思いやり
たいていの人は、優しいか厳しいかといった具合に二分法で考えます。
しかし、Win-Winには優しさも厳しさも必要です。
感情移入をするだけでなく、自信も持たなければなりません。
思いやりと感受性を保つだけでなく、勇敢でなければいけません。
勇気と思いやりのバランスを取ることは真の成熟の本質であり、Win-Winの基盤になります。
原則:効果的かつ長期的な人間関係の構築のためには、相互の敬意と相互得が必要とされる!
自分の光を輝かせるために相手の光を吹き消す必要はない。
-バナード・M・バラック
Win-Winの関係を築く!
Win-Winの関係を築くにあたっては、まず自分自身が自立しており、相手の立場を尊重できるようでなければ話が進みません…。
自立した人同士の人間関係の構築パターンを理解すると、今までの自分の行動と照らし合わせることによって、どんな点が至らないかに気付くかもしれません。
自立した人の行動パターン!(模範)
・相手の利益を考えます。
・明確な期待を伝えます。
・相手の考えを尋ね、相手に感情移入をしながら話を聞きます。
・的確に、適切な時に、誠実にコミュニケーションを取ります。
・敬意を持って相手を思い、相手のニーズに応えます。
・現実に焦点を当てながらも、改善のために建設的なフィードバックを行います。
私が学んだもっとも大切なことの1つは、いつも自分が正しいとは限らないということだ。
-ジェフリー・B・シュワーツ
Win-Winの実行協定!
効果的なWin-Winの実行協定の要素
(望む結果)
⇒目的は何だろうか?自分が求めている結果は何だろうか。
(ガイドライン)
⇒自分が守らなければならないルールは何だろうか?望む結果を達成するためのガイドラインは何だろうか。
(使える資源)
⇒どのような資源が必要だろうか。(人材・予算・技術・システムなど)
(責任に対する報告)
⇒いつ・誰に・何を・どのように報告するだろうか?また、進捗状況はどのように測るのだろうか。
(履行・不履行の結果)
⇒望む結果を達成した場合の報奨は何だろうか?また、達成しなかった場合はどのような結果になるだろうか。
まとめ!
第4の習慣のポイントは、「勝ち・負け、得か・損か、強い・弱いか?」の二分法で考えるのではなく、世の中には他の人と分かち合えることがあると理解することです。
欠乏マインドではなく、豊かさマインドを持つ習慣を身に付けることが大切になってきます。
そして、これは人間関係を構築する基盤となります。
自分が持っている知識や知恵や資源などを奪い合うのではなく、お互いに協力をして広めていくという考え方です。
簡単に言ってしまうと個人プレイで頑張るのではなく、「チーム」として育むのです。
これは、なかなか今までの日本の義務教育の中では育成されてこなかった考え方です。(部活動などは例外です)
全てを点数化されて順位をつけ、競争精神を煽り、お互いに協力してより良いものを作ったりするシステムとは反対のことをしています。
ようは、「自分が勝てば良し!」とされることを小さい頃から刷り込まれています。(競争社会)
なかなかこれを教育プログラムとして修正することは難しそうですが、まずは個人としてWin-Winの考え方を持てるようにしたいものです。
つづく…
7つの習慣、第5の習慣:理解してから理解されるをまとめてみた!