7つの習慣の中の第7の習慣では、「刃を研ぐ」に関して学んでいきます。
原則:効果性を維持し高めるためには、身体・頭脳・精神・心を再新再生させなければならない。
4つの側面を定期的に再新再生する!
本当の意味での幸福に到達するには、再新再生のプロセス(刃を研ぐ)を行う必要があります。
人間に生まれつき備わっている良心を自覚と呼びます。
自覚を持っている人には、良心の声が聞こえます。
良心の声に耳を傾けて下さい!
そうすれば、自分の行動を自己の目標に結び付けるのに役立つでしょう。
長く健康的で幸福な生活は、自身がやりがいを持って、他の人々に喜びを与える意義深いプロジェクトに携わった貢献の産物である。
ーハンス・セリエ
4つの側面とは!?
肉体
⇒運動、栄養のある食事、休息、ストレス管理など。(生きること)
知性
⇒読書、執筆、学習、研究など。(学ぶこと)
社会情緒
⇒家族の活動、感情移入の傾聴、上司・部下との会話、友人関係(愛すること)
精神
⇒奉仕活動、ミッションの作成、芸術鑑賞、瞑想、自然の散策(貢献すること)
肉体的な側面を磨く!
肉体的な側面において刃を研ぐことは、効果的に自分の身体を維持することである。
バランスの良い食事をし、十分な休養をし、定期的に運動することである。
栄養・ストレス管理・運動などに気を付けていれば、自信・自尊心・自制が高まることになります。
(演習)
1、再新再生のために肉体には何が必要ですか?
2、他の人がやっているのを見て、自分もやってみたいと思った活動(運動等)はありますか?
3、栄養のことについてもっと学びたいと思っていますか?
4、健康やストレス管理についてもっと知りたいと思っていますか?
5、肉体的側面の刃を研ぐために、あなたが続けたいと思う活動を1つあげて下さい。
知的な側面を磨く!
身体と同じように、知力も使うと強くなる。
しかし、毎日の活動がマンネリ化し、チャレンジがないとき、知的な刃は鈍ります。
新しいことを学び、脳に刺激を与えることにより、周りの世界に対する理解が高まり、頭の回転が速くなっていきます。
常に知的な成長を遂げることにより、問題やチャレンジに対応する能力が高まります。
(演習)
1、パズルを解くのは好きですか? どんな種類のパズルが好きですか?
2、詩を書いてみたことはありますか? どのような詩でしたか?
3、読書をしたり、博物館に行ったりするのは好きですか? どんな本を読みますか?
4、新しく始めてみたい趣味や工芸はありますか? 具体的にそれは何ですか?
5、知的側面の刃を研ぐために、あなたが続けたいと思う活動を1つあげて下さい。
社会・情緒的な側面を磨く!
他人との信頼残高に対して、預け入れをすることが社会・情緒的な刃を研ぐことになります。
その上、新しい出会いや、今持っている人間関係を深める活動もこの側面における刃を研ぐ方法の1つです。
新しい人間関係のチャレンジにぶつかり、それに対処する度にこの側面が鍛えられます。
不愉快だと思った経験でも、自分の成長の機会になり、今後の生活をさらに豊かなものにするのです。
(演習)
1、あなたを心から支えてくれる人が周りに沢山いますか?
2、意識的に自分のための時間を持とうと考え、行動していますか?
3、自分の目標や夢を信じることができますか?
4、大切な人の必要性(ニーズ等)を満たすにはどうすればよいかわかっていますか?
5、社会・情緒的側面の刃を研ぐために、あなたが続けたいと思う活動を1つあげて下さい。
精神的な側面を磨く!
精神的な側面は、私たちの人生における意味と目的の根源です。(個人のリーダーシップと方向性の側面)
精神的な活動は、心を鼓舞させ、インスピレーションを与えてくれます。
それにより、自分のミッションと目的をより鮮明に発見することができます。
そして、自分のミッションと価値観に対する決意が強められるのです。
(演習)
1、あなたが最も価値を置くものに関連し、あなたを刺激し、気持ちを鼓舞させるものはどんなことですか?
2、精神的にリフレッシュしてやる気を出すために何ができますか? どんな場所で過ごしますか?
3、優れた精神力を持つためにどうしますか?
4、日々の行動は価値観と一致していますか?
5、精神的側面の刃を研ぐために、あなたが続けたいと思う活動を1つあげて下さい。
おわりに…
絶えず刃を研ぎ、人生の4つの側面である、肉体・知性・社会情緒・精神の側面を日々再新再生しながら時間を費やすことがとても大切です。
そして、1日の初めに以下のような質問をして自分の良心に呼びかけてみて下さい。
・今日したいことは何だろうか?
・今日は愛する人にどう接するか?
・今日の課題にはどう対処するか?
そして、ミッションステートメントについて、自分がどの立場にあり、何が人生の目的であるのかを改めて考えてみて下さい。
7つの習慣のプロセスは、一回りしたら終わりではなく、またスタート地点に立つことで、効果性を高めるプロセス(習慣)であります。