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【実録2018】聖なる沈黙からの解放、10日間のヴィパッサナー瞑想の合宿に参加してきました!(前半)

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ヴィパッサナー瞑想

 

【実録2018】聖なる沈黙からの解放、10日間のヴィパッサナー瞑想の合宿に参加してきました!(前半)

 

2018年、7月17日~28日の期間京都の人里離れた場所で「ヴィパッサナー瞑想」の合宿に参加してきました。

これから参加しようかを検討してる方などにとって少しでも参考になればいいなと思い、俗世に戻ったばかりの時の率直な感想を記事にしたいと思います。

 

ヴィパッサナー瞑想とは!?

 

「ものごとをあるがままに見る」という意味があり、自分がしている呼吸に意識をもってひたすら観察をする瞑想法。

ブッダが、解脱(げだつ)をするために編み出した生きる術であり、呼吸を通して身体の感覚を観察し、心を浄化させることによって得られる「本当のやすらぎ・幸福感」を得るための修行法の1つです。

 

参加しようと思ったきっかけ!

 

私は以前からヴィパッサナー瞑想ではないですが、瞑想全般に興味を持っており、直感や感性を研ぎ澄ましたいと思っていて、そのための身体を使ったトレーニングとしてホットヨガにも通っているほどです。

 

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そして、今回参加した10日間のヴィパッサナー瞑想の合宿は、友人の紹介で今年の5月頃に知り、日程を調整して申し込みをして7月に参加をして帰ってきたばかりです。

 

どんなところで参加できるのか!?

 

日本ヴィパッサナー協会(JVA)がコースを行っている非営利団体で、運営は全て善意の寄付のみで成り立っているもので京都と千葉のどちらかの施設を選択することができます。

 

日本ヴィパッサナー協会

 

今は亡きゴエンカ氏が教えを説いた生前の録音テープに日本語の通訳がつき、瞑想のやり方と理論などを教えてくれます。


 

私の場合は、京都にある瞑想センターを選び、そこで10日間のコースを体験してきました。

 

参加するにあたり戒律などがあり現代社会とは少しかけ離れた印象があるかも!?

 

このコースに参加するにあたり、コースの期間中は5つの戒律(シーラ:道徳律)を絶対に守らないといけないと宣言文があります。

 

1、生きものを殺さない。

2、盗まない。

3、性的な過ちを犯さない。

4、嘘をついたり、とげとげしい言葉を使わない。

5、酒類や薬物などを摂取しない。

 

プラスして「聖なる沈黙」と呼ばれるものがあり、コースの10日間は参加者同士でも一切会話は禁止されます。(ボディーランゲージ等もダメ)

そして、自分と向き合うため(自己対話)に貴重品やスマートフォンを施設に預け、テレビやラジオなどの外部からの情報も完全にシャットダウンされた環境で生活をします。

さらに以前に参加したことがある方(古い生徒と呼ばれます)は、さらに厳しい規律が設けられます。

 

6、正午以降、食べ物を摂らない。

7、娯楽を行わず、体の装飾(アクセサリー等)をしない。

8、ぜいたくな、あるいは高いベッドで眠らない。

 

この3つが追加されます。

 

時間割も決められています!

 

(午前)

 

4:00 起床

4:30~6:30 ホールまたは各自の部屋で個人瞑想

6:30~8:00 朝食と休憩

8:00~9:00 ホールでグループ瞑想

9:00~11:00 ホールまたは各自の部屋で個人瞑想

11:00~13:00 昼食と休憩

 

(午後)

 

13:00~14:30 ホールまたは各自の部屋で個人瞑想

14:30~15:30 ホールでグループ瞑想

15:30~17:00 ホールまたは各自の部屋個人瞑想

17:00~18:00 お茶と休憩

18:00~19:00 ホールでグループ瞑想

19:00~20:15 ゴエンカ氏の講話(録音テープ)

20:15~21:00 ホールでグループ瞑想

21:00~21:30 ホールで質問の時間

21:30 消灯/就寝

 

この規則正しい生活を10日間決められており、1日に約11時間は瞑想するための時間が確保されています(笑)。

ただグループ瞑想だけは絶対に参加しないといけませんが、ホールまたは各自の部屋での個人瞑想の時間は行き詰ったりしたら外に出て散歩とかすることは可能です。

 

少しの不安と期待を胸に抱きいざ京都へ出発!

 

 

遅くとも17:30までには施設に着き、オリエンテーションを受けてコースを参加するルールや注意事項の説明とスタッフの紹介などをされます。

私が行った京都の施設は、最寄駅の「園部」駅から1時間に1本位のペースで回ってるバスに乗り、「桧山」というバス停に着いたら施設に電話して車で送迎してもらうシステムでした。

 

当日は、「園部」駅を降りてから荷物を多く持った人たちが沢山いたので、多分この人たちも参加者だろうなと思ったら見事にそうで車(1台で何回も往復)して施設に連れて行ってもらいました。

はっきり言って周りは何もない山の中で自然が豊かな場所でした。

 

オリエンテーションが終わったら聖なる沈黙のはじまり!

 

軽い夕食のあとにオリエンテーションがあり、一通りの説明を受けたら「聖なる沈黙」が開始し、その日の夜から10日間は沈黙の時を守ります。

オリエンテーションを受けて思ったのは、意外に外国人が沢山いるんだなと思いました。(3割以上は外国人でした)

私は7人部屋の部屋割りでベッドが7つ置いてあり、1番入口側にあるところに自分の名札がありました。

 

簡素なシャワールームでシャワーを浴び、明日からは毎日4時起きの生活が始まりますが早起きは得意な方なのでこの点は苦には思いませんでした。

 

1日目:本格的なスタート!

 

朝4時になると「カーン」と甲高い鐘の音が鳴らされて起床の時を知らされます。

「俺たちは囚人かよ!」と突っ込みたくなりますが、朝の起床以外でもこの鐘の音は鳴らされ、食事の時間や瞑想が始まる時間などの全てを教えてくれます。(すぐに慣れます)

 

はじめて瞑想ホールに入り、自分の名札が置いてある座布団の上に座り何も教えられない状態で「瞑想らしき」ことをします。

瞑想の時間が終わるとまた鐘が鳴り朝食の時間です。

 

朝食が終わってから本格的な指導が入る「グループ瞑想」の時間となり、ゴエンカ氏の弟子にあたるインド人の女性が前に座り、録音テープを流して説明を受けます。

はっきり言って初日は全てが新しいことの連続でわからないことだらけでしたが、新鮮な気持ちで受けられた印象しかありませんでした(笑)。

 

17:00のお茶の時間は本当にフルーツだけ!?

 

私が思ったショッキングなことはこの時です。

通常なら「早めの夕食」の時間ですが、出されたのはバナナ・りんご・オレンジだけです。

 

多分他の男性の参加者もこう思ったことでしょう。

「フルーツだけかよ!?」

 

しかし何も文句は言えませんし、以前に受けたことのある古い生徒の方々はフルーツも食べずに本当にお茶や紅茶だけです。

その光景を目の当たりにするとフルーツが提供されるだけまだありがたいと思います。

 

夜は講話の時間!

 

夜は、「ヴィパッサナー瞑想」に関する講話の時間です。

瞑想をする意味や理論やブッダが生きた時代の悟りを開くに当たった経緯などを聞く「お勉強の時間」です。

 

他の参加者の方は多分退屈な話に思ったと思うので、大半の方が寝てるというカオスな状況でした(笑)。

私は結構この手の理論や歴史や教典などの話しには興味を持って耳を傾ける変わったタイプなので、この毎晩必ずある講話の時間は楽しかったです。

 

2日目~4日目の昼過ぎまで:この時点から帰りたい願望に駆られる!

 

正直なところ座って瞑想する時間が段々と苦痛になってきました。

まず私がいらだってきた原因の1つが、ゴエンカ氏の回りくどく小出しに出してくる説明の仕方が本当にイヤでした。

 

「上唇を底辺とした三角形と鼻の下に意識を持ち~入ってくる息~出て行く息~これらの呼吸をただあるがまま観察し続けなさい」

 

似たような表現を何度もニュアンスを変えて説明してくるのが退屈で苦痛でした。

私は3日目の午前中あたりから求めてるものと違うかも!?と思いはじめて帰りたい願望が強くなっていきました。

 

単刀直入に質問しましたが...。

 

指導者に質問できる時に私は直接疑問を投げかけました。

 

「ただひたすら呼吸を観察することが瞑想になるのか? そもそもこの瞑想のゴールは何か?」

 

指導者のインド人の女性に質問をして日本語で通訳をしてもらいました。

 

すると、「この瞑想のゴールは、心の浄化をして解脱(げだつ)をすること、心の汚濁を取ると人は苦悩しなくなります」と...。

さらに、「呼吸を観察して感覚を感じることがこの先に教えるテクニックを教える上で大事な基礎となります」

 

もう少し我慢して続けてみるかと思いましたが、この家に帰りたい願望の浮き沈みの波はその後もしばらくは続きました。

 

この自然を謳歌しようと少し開き直る!

 

もう3日目からは、絶対に参加しないといけないグループ瞑想はホールの中で受けて、個人瞑想の時間はしばらくしたらホールを出て部屋か外に出てさぼる習慣が身に付きました(笑)。

施設の外には軽く散歩ができる場所があり、ベンチがいくつか置いてあるのでそこに腰をかけて座り、周りの芝生や木々などを見て黄昏ていました。

時にはベンチで寝そべり空を見てぼーっとしていました。

 

ただ同じように息抜きをする人は何人かいてそれもそのメンバーも固定化してきたので、恐らくお互いに「あいつまたさぼるために外に出てきたな!?」と思っていたと思います。

それでもやっぱり自然の癒しのパワーはすごくて童心に返れるし、虫の鳴き声や風の音を聴く機会も無くなってきたなと思うところもあり、心が洗われる感覚が自然の中ではありました。

 

アーナーパーナ!

 

4日目の昼までひたすらやっていたことは実はヴィパッサナー瞑想ではなくて、その前段階のアーナーパーナと呼ばれる感覚を養うための練習だったのです。

それでもこの鼻呼吸をして、その周辺に意識を向けて感覚を感じることができないとヴィパッサナーには繋がらないということで何事も基礎は大事なようです。

 

(後半へつづく...)

 

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音声動画はこちら。

 

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