1,960年代の後半に自身のサンタナバンドの一員として、ウッドストックのフェスティバルに出演してから一気に世界的に有名になったカルロス・サンタナ。(以下:サンタナ)
その後も厳しい音楽業界の中での浮き沈みを経験しながらも、グラミー賞を何度も受賞したり、色んなアーティストとコラボをしたりして40年以上も活躍しています。
今回は、サンタナのギタープレイと使用機材を紹介します。
音声動画はこちら。
カルロス・サンタナのギタープレイ!
サンタナは、ラテン音楽とロックやブルースを上手く混ぜたプレイスタイルを確立しており、ギターのフレーズやサウンドが艶っぽくてアダルトです。
泣きのギターを得意としており、ロングトーンを生かしたり、個性的なヴィブラートやチョーキングをするのが印象的です。
たった1音を聴いただけでも彼のプレイであるとわかる位に強烈なギタートーンを持っています。
本人は、楽譜が読めないし、音楽理論もあまり知らないことで有名なので、自分の感性と耳だけを頼りにしてる感覚派のミュージシャンです。
ギターを弾く人としては珍しく、ほとんどバッキング(伴奏)を弾かず、単音プレイが多いことも特徴です。(BBキングみたい)
端的に説明した動画はこちら。
使用機材!
サンタナのツアーのギターテックをしてる人が使用機材を紹介している動画を添付します。
ギターに関しては、デビュー当時はヤマハでしたが、それ以降はずっとポールリードスミスを使っており、彼のトレードマークとなっています。
アンプも昔から変わらずメサブギーとダンブルを使っており、特注品だそうです。
メサブギーから自身のモデルを作ってもらっています。
エフェクターに関しては、かなりシンプルです。
アンプの切り替えスイッチングとワウペダルだけです(笑)。
ダンロップのCrybabyのワウペダル。
サンタナのオススメの曲を紹介します。
オススメ曲!
哀愁のヨーロッパ:
テクニック的には、とくに難しいことはやってないですがこの色気と表現力は超一流です!
ギターを弾く人には細かいニュアンスやタッチの強弱などで非常に勉強になるプレイが満載です。
そして何よりもフィードバックを効かせたロングトーンは本当に最高です。
Black Magic Woman:
これぞサンタナバンドの独特なリズムセクションとムード漂う名曲です。
日本人にとっては馴染みのないグルーヴ感とメロディーの感覚があり好き嫌いも別れるかもしれませんが、これがラテンロックと言われる所以の代表曲です。
The Game of Love:
2003年頃に当時若手で人気のあったシンガーソングライターであったミシェル・ブランチとコラボして作った爽やかな曲です。
サンタナのすごいところは、自分よりもかなり年下の若手のミュージシャンとも積極的に関わりを持って音楽活動をすることです。
サンタナほどのビッグネームが、自分の息子や娘よりもさらに年下のミュージシャンたちと共作をして、音楽を作る気さくな姿勢には頭が下がります。(何組もやっています)
サンタナが影響を受けたもの!
ロックンロールやブルースなどを聴いて育ち音楽を始めたので、BBキングやチャックベリーなどをコピーしながらギターのテクニックを磨いてきました。
そして、メキシコからアメリカに移住してからはジャズにはまり、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスなどの偉大なジャズプレイヤーのフレーズからも多大な影響を受けています。
彼が育った青春時代の音楽背景的には、まだそこまではロックとギターが中心に音楽産業が盛り上がった時ではなかったので、ギター以外の楽器からインスピレーションを受けることが多いようです。
サンタナの楽曲はAmazon Music Unlimitedでも聴けます!
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サンタナはキャリアも長く色んなアーティストともコラボ作品を手掛けているので、是非この機会に様々な音楽を聴いてみてほしいと思います。
ギター以外の楽器の数も多く、音楽の幅や素養を鍛える意味でも役立ちます。