単純に練習する時間を増やせばギターは上達するのか!?
今回のテーマは、「上達と練習時間」の関連性についてです。
結構、プロのミュージシャンになった人達のインタビューなどを聞くと、「アマチュアの頃は、1日に8時間以上はギターを弾いた」とか、「ご飯を食べる時と寝る時間以外は、ずーっとギターを弾いて過ごした」などと言う人が多いです。
「質と量」のバランスの問題ですが、とにかく練習量を多くすることは、ギターの上達にある程度の効果はあると思います。
しかし…
逆に効率の悪い練習だったり、変なプレイフォームのまま弾き続けても、どこかで限界が来て、悪い癖を直すのにさらに膨大な時間がかかることも多々あります。
そして、練習の定義は、「自分が今現在できないことを出来るように訓練すること!」なので、自分が得意なフレーズや、弾ける曲をダラダラと長時間弾いたりしてるのでは、あまり効果がありません。
私自身も遠回りばかりで、質の良い練習ができてなかったので、あまり深く言及はできないですが…(笑)。
理想の練習とは!?
ウォーミングアップに30分以上かけて指を温めてからは、今現在できないことや、課題などを中心に2時間位集中してやる方が要領がいいと思います。(持論です)
ミュージシャンの中でも、多くの同業者からも尊敬されているスコット・ヘンダーソンの練習に対する考え方が確かそんな感じでした。
スコット・ヘンダーソン
アメリカのロサンゼルスを活動拠点に置くジャズ、フュージョン、もしくはブルースギタリスト。
ウィキペディアより
彼自身もギターの練習時間は、長くても2時間位しかやらないそうです。
ただスコット・ヘンダーソンの場合は、自分がその時に必要な課題などをしっかりと把握していて、練習メニューを細分化して集中して取り組んでいます。
なので、短い練習時間に対しての費用対効果も高いのだと思います。(良い質の蓄積)
例えばこんな感じだそうです。
例)
・コードソロ(30分)
・マイナー系進行のアドリブ練習(30分)
・アルペジオとコードヴォイシング(30分)
・イヤートレーニング(30分)
こんな感じで練習する目的を練習する前に明確にして取り組んでいるので、成果が出やすいのだと思います。
今1度、現在の自分のプレイスタイルと向き合って、自分に足りないモノや弱点は何かを把握してから練習することをオススメします!
自分の欠点や課題を掘り下げること!
ちなみに私の場合はこんな感じです。
例)
・コードカッティングのグルーヴ感の強化練習。
・指弾きでのアルペジオやソロ。
・コード(和音)を深く勉強して、パターン化したコードバッキング(伴奏)の引き出しやネタを増やすこと。
・コードトーンを覚えて使えるフレーズとして運指で馴染ませること。
などです。
ちなみに自分が苦手としてたことや弱点は、後々「自分の武器」になることがあるので、しっかり自分自身と向き合って、克服する為の工夫と努力をする価値は大いにあると思います。
意味を持たせた練習をすることが大切!
ギター初心者の頃はそこまで意識しなくてもいいことですが、中級以上のレベルになってくるとただ単に練習時間を増やしても効率的には上達はしません。
いや場合によっては、プレイフォームが悪かったりすると音質が悪いまま気づかなかったり、時には腱鞘炎などのケガにつながることもあり回り道になることすらあります。
しっかりと客観的な目線で自分のギタリストとしての実力を把握することが大切になってきます。
その為には、定期的に自分の演奏を録音して聴いたり、人からのアドバイスや意見を求める姿勢も重要です。
ダラダラと長く練習するよりも、今の自分にとって必要なことを意識しながら意味を持たせた練習メニューを考えて、実行することの方が何倍も効果的な良い練習になります。
是非1度時間を取って自分のギタープレイと向き合ってみて下さい。
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