世界的に超売れっ子音楽プロデューサーであり、ギタリストとしても最強のディスコバンドを作ったCHIC(シック)の中心メンバーであるナイル・ロジャース。(以下:ナイル)
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今までナイルがプロデュースしてきたアーティストは、ダイアナ・ロス、マドンナ、シスター・スレッジ、デヴィッド・ボウイ、デュラン・デュランなどの大物たちばかりであり、推定で2,000億円以上のアルバムを売ってきています。
今回は、自身のバンドのCHIC(シック)演奏時のギターの使用機材を紹介したいと思います。
音声動画はこちら。
使用機材!
メインギターは、彼のトレードマークになっているHitmaker(ヒットメーカー)と名付けられているフェンダーのストラトキャスターです。
アンプは、フェンダーのホットロッド・デヴィル。
エフェクターは、BOSSのDD-3(ディレイ)。
アイバニーズのCS-9(コーラス)。
歪み用にXotic SL Driveの3つであり、非常にシンプルなセッティングです。
あとは、電源供給としてパワーサプライを使っている程度であり、基本的な音作りは、ギターとアンプ直の音で、右手のピッキングの強弱で音色をコントロールしている感じです。
日本のギタリストへのメッセージ!
来日時の雑誌のインタビュー記事の一部を紹介します。
(以下記事を一部引用)
インタビュアー:最後に日本のギタリストにメッセージをお願いします。
ナイル・ロジャース:そうだな…。好きな音楽スタイルは全部プレイしろ。好きな作曲家の音楽は全部プレイしろ。
そして、自分の音楽を作り上げろ。ギターを弾くなら、ギターを愛せ。
私はピアノで作曲された曲をギターで弾くのが特に好きだ。ジョン・コルトレーンやマッコイ・タイナーとかね。
曲としてはコルトレーンの「ナイーマ」などをプレイするんだ。
自分の楽器を絶対に愛して、常に弾き、自分が望むことは全部できるようにしないといけない。
マイルスが言っていたとおり"Nothing is wrong(ムダなものは何もない)"で覚えたいことは何でも覚えられる。
覚えたくないことは何でも覚えずにすむ。
ギターは自分の感じたとおりに、聴こえたとおりにプレイできる。
それが私がギターを愛する理由だ。
非常にシンプルなメカニズムなのに、本当にたくさんのことができる楽器なんだよ。そして、右手・左手・ツマミの3か所を使えば、こんなことができるんだよ。(バイオリン奏法を披露)
「ゲット・ラッキー」でも相変わらずこんな風にプレイしているからね(笑)。
ボリューム・ペダルなんて使わないよ。自分はこうやってプレイする方法を学んだし、こうするのが好きだからね。
必要最低限の機材だけを使ってギターを演奏し、歌のバッキング(伴奏)に徹する彼のリズムギターは本当にかっこいいし、ギタリストとしてもバンドアンサンブルなどで勉強になります。
最後に、このインタビューでナイルが応えている曲を2曲紹介します。
「Get Lucky」
この曲でグラミー賞を取りまた表舞台に出てきましたね。
「Naima」
この曲をサンタナ、ジョン・マクラフリンの2人の偉大なギタリストが共演しています。
派手なフレーズはないですが、この雰囲気とギタートーンが本当に最高です!
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「Get Lucky」の解説動画を作りました!
おまけ(息抜き)として、彼も参加したダフト・パンクのヒット曲である「Get Lucky」のカッティングフレーズの弾き方動画を作成しました。
ギターのフレーズとコード進行自体は割とシンプルなので、覚えやすい曲だとは思います。