1992年にメジャーデビューをし、ヴィジュアル系ロックバンドという新しい風潮を持ち込んだ先駆け的なバンドであるLUNA SEA(ルナシー)。
2000年に、一度は「終幕」という形でバンドは事実上の解散となりましたが、時間を置いて海外で人気に火が点き、5人のメンバーは再結成をしました。
今回は、独自のスタンスで唯一無二の存在となったルナシーの音楽性とオススメ曲を紹介します。
音声動画はこちら。
音楽性!
ヴォーカル・ツインギター・ベース・ドラムというバンド編成で、どこの音楽から影響を受けたのかがわからない程のオリジナリティーがあり、時には激しく勢いがあったり、時には切なく幻想的な音楽を作っています。
また、ルナシーというバンドは、日本の音楽業界では珍しく、一切プロデューサーなどは使わず、完全セルフプロデュースで作詞・作曲・アレンジを行っています。
なので、強烈な個性を放っており、作品に対して妥協を許さないことで有名であり、とくに若い時はそれが仇となり、メンバー同士での激しいぶつかり合いも多くありました。
逆に言うと、仲良しバンド的な感じではなく、メンバー間でも常に高い競争意識を持って「戦ってる感」が絶妙な緊張感を生み出し、ライブでの圧倒的なパフォーマンスへと繋がっています。
対照的な2人のギタリスト!
バンドカラーを決定づけているのが、対照的な感性を持つSUGIZOとINORANの2人のギタリストです。
SUGIZO ⇒ギターソロやコードリフなどを主に担当。
エフェクターを多用し、アヴァンギャルドなプレイを得意としている。
INORAN ⇒バッキング(伴奏)全般を主に担当。
印象的なアルペジオフレーズやキャッチーなオブリガートを得意としている。
ギタリストのタイプも音楽性も音作りも見事に対照的な2人であり、よくこの2人が共存しているなと思うくらいに異なります。
インタビューなどでは、好みの音楽や通ってきたものがあまりに違うため、逆にお互いのフレーズに関しては信頼しきっていると言っていました。
ルナシーのオススメ曲のトップ3!
最後にルナシーのオススメ曲を厳選して3曲紹介します。
「ROSIER」
ライブでも1番盛り上がる定番曲であり、ルナシーの名前が全国ネットに広がったきっかけの曲でもあります。
メンバー全員に見せ場があり、個性がぶつかっている好例です。
「RA-SE-N」
これこそルナシーにしか表現できない音楽世界です!
5拍子のアルペジオフレーズを基に徐々に盛り上がっていき、サビの後のギターソロでは最高潮になっていきます。
この曲は、やっぱりヴォーカルのRYUICHIの歌唱力と表現力がズバ抜けています。
「I for You」
ドラマのタイアップになったバラード曲です。
SUGIZO曰く、「イントロ命」の曲でここに全神経を注ぐそうです。
誰が特筆してるということではなく、バンド全体で非常にバランスの良い楽曲です。
ギターに憧れを抱いた原点!
LUNA SEAはまさに私の音楽人生の原点であり、このバンドを見てから理屈抜きで「音楽をやりたい!」と思ったきっかけでもあります。
もうこのバンドに関するCDやビデオや本などは、中高生の頃はほぼ全て読み、バンド結成のいきさつから各メンバーの趣味まで大体のことは知っています。
今回は、あまり取り上げませんでしたが、ベーシストのJがこのバンドと音楽にかける想いは相当熱く、彼の生き様とライブのパフォーマンスにはかなり感化されました。
このくらい熱い男が、日本の音楽シーンを駆け抜けていくだろうし、多くの影響を既に与えています。
ルナシーの楽曲はAmazon Music Unlimitedでも聴けます!
Amazon Music Unlimitedは、1億曲以上の楽曲を月額880円聴き放題できる音楽配信サービスです。
ルナシーは、ヴィジュアル系バンドという日本の独特な音楽文化の頂点に立ったパイオニアのような存在です。
とくに楽器隊のメンバーの演奏力は年々円熟味を増し、表現力がアップしているので、まだ彼らの音楽を聴いたことがない方は、これを機会に触れてみてほしいと思います。