ギターのコードとは、異なる音がきれいに重なった和音のことをいい、音楽の3大要素である、「メロディー、コード、リズム」の中の重要な1つとなります。
そして、このコードを覚える時の基本として、ダイアトニックコードがあります。
ダイアトニックコード!
Key=Cの場合。
1度 ⇒ CM7(シー・メジャーセブン)
2度 ⇒ Dm7(ディー・マイナーセブン)
3度 ⇒ Em7(イー・マイナーセブン)
4度 ⇒ FM7(エフ・メジャーセブン)
5度 ⇒ G7(ジー・セブン)
6度 ⇒ Am7(エー・マイナーセブン)
7度 ⇒ Bm7(ビー・マイナーセブン)
と言う基本構成があり、大きく分けるとメジャーコード群とマイナーコード群に分かれます。
メジャーコードとマイナーコードの違いとは!?
Cメジャーコードの構成音は…
1度 ⇒ C(ド)
3度 ⇒ E(ミ) ←キーポイント!
5度 ⇒ G(ソ)
となります。
そして、メジャーとマイナーを分ける特徴音は、3度に当たるE(ミ)の音が、半音下がるとマイナーになり、他の音は全て同じ構成音です。
Cマイナーコードの構成音は…
1度 ⇒ C(ド)
短3度⇒ E♭(ミ♭) ←キーポイント!
5度 ⇒ G(ソ)
初心者の壁、Fコードを克服しよう!
ギター初心者の方が多分1番最初に壁としてぶち当たるものが、Fコードがきれいに鳴らないことだと思います。
ではなぜ? きれいに音が鳴らないのか?
原因を突き止めてそのポイントを頭に入れておきましょう。
(Fコードが難しい原因)
1)人差し指1本で、1弦から6弦までをバレーコードで押さえないといけない。
2)左手全体の握力が足りない。
3)人差し指で押さえる箇所が最初は痛いこと。(皮が柔らかい)
主な原因としては以上のようなものがあります。
しかし、シンプルに言ってしまうと、「Fコードを押さえることに手が慣れていないから」の一言に尽きるかと思います。
克服すると世界が広がるバレーコード!
Fコードに代表されるコードのことをバレーコードと言いますが、このバレーコードをしっかりと押さえられるようになると、ギターのコード(和音)の世界が一気に広がります。
なぜならギターという楽器は、ピアノなどとは異なり、1つのコードの押さえ方をそのまま横移動でフレットにずらす(ルート音)を変えるだけで、別のコードの響きを出せるからです。
理屈が簡単で便利なので、他の和音楽器などと比べるとコードを作るのが簡単です。
そして、その代表格と言われるのが、Fコードなどに使われる「バレーコード」なのです。(セーハと言う人もいます)
Fコードを克服するポイントやコツ!
1)コードフォームの形を手がなじむまで押さえて感覚を覚えること。
2)最初は、高いフレットの方でコードを押さえて、徐々に低いフレットに移動してみること。(この方法で力の入れ加減などを身体で覚えることができます)
3)人差し指でギターの弦に触れる箇所は、人差し指の側面であることを最初に知ること。
人によっては1日ですぐにできる人もいますし、なかなかできない人といますが、バレーコードの押さえ方は慣れの問題です。
なので、少し時間がかかる方でも1ヶ月くらいちゃんと練習をすれば必ずできるようになります。
できるコードの世界が一気に増えることを期待して頑張って練習を続けてほしいと思います。
動画で詳しく解説!
少し長い動画ですが、Fコードを克服するためのポイントや練習方法なども解説しています。
動画の後半部分では、ギターのダイアトニックコードをローコードのポジションで押さえるやり方を解説しています。
ローコードは、アコースティックギターなどではよく使うポジションなので、同時に覚えてほしいと思います。
まとめ!
・ギターの基本コードとは、ダイアトニックコードのことを言う。
・メジャーコードとマイナーコードを分ける音は、3度の音が半音下がるかだけである。
・Fコードに代表されるバレーコードができるようになるとコードの世界が一気に広がる。
・バレーコードを押さえるコツは、高いフレット側でコードを押さえて徐々に低いフレットに移動する中で身体で覚えること。
いかがでしたか?
ギターの基本コードやバレーコードなんかは、ギターのコード表やコードブックなんかを見ると、コードフォームが沢山あり大変そうですが、コードの構成音の成り立ちの理論を知ってしまえば楽ちんです。
コードを覚えると簡単な曲や弾き語りなどもできるようになり、楽しくなってくる部分なので、自分のペースで徐々にマスターしていってほしいと思います。