ニルヴァーナのフロントマンであり、ギターヴォーカルとしてプレイしていたカート・コバーン。
ニルヴァーナは、デビューしてから瞬く間にスター街道を駆け上がり、グランジロックバンドのトップとして多くのファンを獲得しました。
しかし、ただのパンクロック少年が一気にロックスターとしてのし上げられ、本来の自分とのギャップにとくにカート・コバーンはもがき苦しみ、人気絶頂期の1994年に自らの頭を拳銃で撃ち自殺をしました。(享年27歳)
今回は、今は亡きカート・コバーンのギタープレイの特徴と使用機材を紹介します。
音声動画はこちら。
カート・コバーンのギタープレイ!
パンクとダークなヘヴィーメタルの要素を掛け合わせ、グランジロックという新たなジャンルを作った立役者的な存在。
ギターのテクニックは荒削りな要素が前面にあり、正直なところあまり上手くはありません(笑)。
ただしニルヴァーナの1つの大きな功績としては、1980年代からしばらくは続いていたギタリストテクニカル主義(速弾きブーム等)の流れに終止符を打ち、新たなムーヴメントを巻き起こした点にあります。
もう感性とセンスのみで勝負をしている感覚でコード進行の流れや、ギターリフの作り方もめちゃくちゃですが、その暴力的なめちゃくちゃ感とポップなメロディーセンスを同時に持ちあわせていました。
端的に説明した動画はこちら。
使用機材!
ギターはフェンダーのジャガー。(左利き用)
アンプはマーシャルの1936が1番近いニュアンスです。(フェンダーやメサブギーも使ってましたが...)
BOSSのDS-1。(カートサウンドの肝です。)
BOSSのDS-2。
エレクトロハーモニクスのアナログコーラス。(クリーントーンのアルペジオなどで使用)
カート・コバーンのサウンドは、ノイズが少し出るくらいの爆音サウンドで思いっきりかき鳴らすことがポイントです。
ニルヴァーナのオススメ曲を紹介します。
オススメ曲!
Smells Like Teen Spirit:
もう定番中の定番ですがこの曲で一気に名前が世界的に売れましたからね。
やっぱり歌メロと声がいいですね。
Breed:
この曲の疾走感と爆発力もヤバイです!
ギターソロ!?のめちゃくちゃな感じとか当時真似した人とか多そうですね。
カートが左利きだからたまにジミヘンのシルエットと重なってしまいます。
ちなみにご存じの方も多いかと思いますが、ニルヴァーナのドラマーは、フー・ファイターズのギターヴォーカルであるデイヴ・グロールです。(今では人気実力共にニルヴァーナを超えた感もありますが...)
カート・コバーンが影響を受けたもの!
幼少期の頃は、大のビートルズ好きでそこが彼の音楽の原点です。
後は、ブラックサバスやレッドツェッペリンや初期のエアロスミスやソニックユースやセックスピストルズなどを好んで聴いており、そこからパンクロック×ヘヴィーメタルを掛け合わせるようになりました。
しかし、当時周りのみんながあまりにもきっちりとしたタイトなリズムのヘヴィーメタルばかりをやっていることに対して苛立ちを感じて、彼はファッション性も含めてラフな感じを好み、アンダーグラウンドな方向へ進んでいきます。
2ndアルバムの「ネヴァーマインド」の制作時に、商業的に売れる要素を考えながら曲作りをしてそれが見事に大ヒットしてしまったが、彼自身はそのことで本来の自分とは違う虚像を作ってしまいました。
さらには、拍車をかけるように連日メディアが追いかけてくる生活にも嫌気がさしてきてしまいました。
子どもの頃に両親が離婚したことでの精神的なショックや、学生時代に友人たちとも折り合いが悪かったことなども相成り、「怒り」や「寂しさ」などの吐け口として音楽を作っている感覚も曲を聴いていると伝わってきます。
聴いてきた音楽以外にも彼を取り巻く環境や、ライフスタイルの全てが、良い意味でも悪い意味でも彼の音楽を作る糧になっていたと思います。
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1990年代のロックを知るには絶対に欠かせない存在がニルヴァーナです。
今なお人気の高いフー・ファイターズの原点もここにあるので、感情の初期衝動に近い爆発力のある音楽を堪能してほしいと思います。