人気の高かったヘヴィメタルバンドのパンテラ（PANTERA）のベーシストであるレックス・ブラウンを知っていますか？
音楽やメタル好きな方でも中々この人の顔と名前が一致する人は少ないかと思います。
まさに付けたタイトル通りですが、レックス・ブラウンは、ベーシストとしての実力は確かなものですが、パンテラの活動時期には他の目立つバンドメンバーの中で完全に存在感が薄かった人です。
強烈な個性が集まったバンド！
パンテラは、アボット兄弟のギターのダイムバッグ・ダレルとドラマーのヴィニー・ポールの兄弟の2人が中心となり結成されたバンドです。
とくにギターのダイムバッグ・ダレルは、10代の頃からギターのコンテスト荒らしと言われた程に実力と知名度があり、人気があったギタリストです。
そして、ヴォーカルのフィル・アンセルモも強烈な個性とシャウトを武器にカリスマ化されたヴォーカリストとして人気がありました。
見た目のアイコンのインパクトさも含めてどうしてもこのバンドメンバーの中では1番目立たない存在でした。
ベースの実力は一級品！
実力派バンドであったパンテラのメンバーですからレックスの腕前も一級品です。
元々はジャズ系のベーシストだったため、フレーズの中からもジャズの影響を感じる部分は多々あります。
ジャズ系のベーシストとなると、どうしてもステージ上でのパフォーマンスがダサイというイメージがありますが、彼の場合は立ち振る舞いや演奏も含めてかっこいいです。
ベースも低く構えて、正統なルックスで言えばパンテラの中では1番イケメンです。
仲間のヴィニー・ポールへ追悼文を送る！
先日、心筋梗塞で突如ヴィニー・ポールが亡くなりました。
長年、同じリズム隊で強烈なグルーヴを生み出してきた戦友にレックスは追悼文を送りました。
（以下：追悼文を一部抜粋）
打ちのめされ、悲しみに包まれ、動揺し、言葉を失ってしまった。
ヴィニーが影響を受けた偉大なメタル・ドラマーたちは沢山いるけど、ヴィニーがドラムキットに座れば、彼らの全員が「ブリックウォール（レンガ壁の意）」ことヴィニー・ポールのプレイに目を奪われたんだ。
彼は革新を起こしたんだ。
ヴィニーは自身の世代のオリジナルとなり、今も続いている世代のオリジナルになったんだ。
誰もが彼のように演奏したがったよね。
人々は、あのサウンドをサンプリングされたものだと思っていたんだ。
違うんだ、そういうことなんだよ。
（中略）
アボット兄弟のそばにいれたことや、彼らの功績の一部に関われたこと、人生の半分以上の時間を彼らとのツアーやスタジオ作業に費やせたことを幸運に感じているよ。
そして、2004年に起きた想像を絶する悲劇を乗り越えて、ヴィニーが唯一無二のグルーヴの居場所や平穏、幸せ、そしてヘルイェーという新たな家族を見つけられたことがありがたかったね。
（中略）
ヴィニーを称えるには、彼の人生を祝福するのが1番だ。
彼は、唯一無二の完璧さでドラムや友情と向き合った。
僕たちは、彼と過ごした素晴らしい時間を忘れてはいけないんだ。
一緒に音楽を作り、ライブ活動をすることができたことへの敬意や友情が伝わる素敵な追悼文だと思います。
現在レックス・ブラウンは、元ブラックサバスのヴィニー・アピス（ドラマー）と一緒に「Kill Devil Hell」というバンドを結成して活動しています。
どうやらヴィニーという名前のドラマーと不思議な縁があるようです。
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