私自身、ギターをやり始めたばかりの頃や、ギターキッズの時はよく音楽雑誌やギター雑誌を買ってきては愛読していました。
しかし、時が経つにつれて、徐々に成長してくるとだんだんと読まなくなってきました。
多分ここ10年くらいは雑誌は買っていなかったですし、読む機会も減ってきていました。
ただ、原点回帰という訳ではないですが、ここ最近はギターに対する熱量が根本的に変わってきており、またそういったものを積極的に追い求めるようになってきました。
今回は、ある雑誌の記事でギタリストとして参考になるものがあったので紹介したいと思います。
ラルクアンシエルのKenが大切に思っていること!
ギターマガジンという雑誌の中で、久しぶりにラルクアンシエルのギタリストであるKenが出ていました。
しかも割と冗談を言うことが多い彼にしては珍しく?ギターに関して結構マジメに応えていることがありました。
(以下記事を一部引用)
インタビュアー:以前、打ち合わせでKenさんが日頃ギターを弾く時に必要だと思うことが3つあって、それは、“弾きたい気持ち”・“感性”・“技術”だと語っていました。
その1つづつを改めて聞かせてもらえますか?
Ken:“弾きたい気持ち”というのは、言い換えれば“こんな風に弾きたい”という感じ。
例えばひとつのフレーズがあるとして、これを“激しく弾きたい”なのか、“切なく弾きたい”なのか。
その手前だったら、“こんなフレーズを弾きたいな”という“弾きたい気持ち”が、まずは必要だし、1番自分では作れないものかなと。
技術は自分では作れると思うんだけど…。
インタビュアー:自然発生的でナチュラルな感情ということですか?
Ken:そう。音楽でどうしたいかという気持ち。
それが“なかったらない”でもいいんですけど(笑)。
例えば“このフレーズを俺は激しく弾きたい”と努力するのは難しいし、“俺は常に哀しいフレーズを弾く努力をしよう”っていうのも、ちょっと“弾きたい気持ち”ではないかなと思います。
ピュアな気持ちが多くのリスナーの心を惹きつける!
音楽の良し悪しは、簡単に数字で明確に決められるものではないですし、好みの問題もあるので、人によって受け取り方や解釈も様々かと思います。
しかも演奏する側としては、この純粋な「弾きたい気持ち!」を維持し続けることは、私の経験上でも難しいと思うことが多々あります。
とくにラルクのKenのようなトップアーティストになってしまうと、ある意味で音楽を作ってギターを弾くことが日々の仕事になり、大きな期待と責任もあり、(曲作り→レコーディング→ライブツアー)のような一定の音楽制作ルーティンが出来上がり、浮き沈みの激しい音楽業界での戦いに追われてしまいます。
そんな状況でもマンネリ感を打ち破り、新鮮な気持ちを保ち続けることが大切ですし、音楽に対して熱いピュアな気持ちがないと、良い作品も生まれてこないかと思います。
“弾きたい気持ち”を呼び覚ますには、やはり原点回帰や音楽への初期衝動を思い返すことが有効です。
「そもそもなぜギターを弾き始めたのか?」、「誰に憧れを抱いたのか?」、「なぜ音楽に心を惹かれるのか?」などを思い出したり、大好きだった曲を聴き返すことは、とても意味のあることだと思っています。
そして、もう1つは、新しい刺激や体験などを求めることも大事です。
例えば、新たな音楽ジャンルを開拓したり、今まで行ったことがない場所に出かけてみたり、旅行をしてみたり、色んな人との出会いを求めて刺激を受けることが効果が高いです。(体験談として...)
「変化は進化!」と思い、好奇心を持って何事も見たり聞いたり体験することが、自分自身の引き出しや糧になっていきます。