レッド・ホット・チリ・ペッパーズが、1999年にリリースしたアルバム「Californication」の中からシングルカットされた「Scar Tissue：スカーティッシュ」。
ギターのジョン・フルシアンテが、奏でるアルペジオ風な名イントロがとても印象的な楽曲です。
また、この曲のタイトルとなった「Scar Tissue」は、ヴォーカルのアンソニー・キーディスの半生を描いた自伝書のタイトルとも全く同じです。
歌詞の内容は、アンソニー自身が重度な薬物中毒に何年も苦しみ、治療の過程やその時に感じた感情などを描写した歌詞となっています。
曲全体の雰囲気としては、クリーンで柔らかい世界観ですが、詩は結構重たいものがあり、そのギャップが曲自体に深みを与えています。
今回は、レッチリの代表曲の1つである、「Scar Tissue」のギターの弾き方を紹介したいと思います。
曲の解説！
リバーブとコーラスが深くかかったギターのクリーントーンが印象的なミディアムテンポな楽曲。
Key＝F
ジョン・フルシアンテが奏でるクリーンなギターリフと、ギターソロ中では珍しくスライドギターを活用したフレーズが耳に残る曲です。
曲のコード進行！
コード進行はいたってシンプル。
F-C-Dm（Ⅰ-Ⅴ-Ⅵ）
この3コードのみで成立しています。
動画で詳しく解説！
イントロのアルペジオフレーズやコードバッキングの弾き方に関しては、動画を作成しましたのでこちらをご覧ください。
フレーズの組み立てが、（１度＆メジャー３度）と（１度＆マイナー３度）で成り立っている辺りは、今後ご自身でギターアレンジなんかを考える際にも応用できるアイデアだと思います。
あと、動画内では触れませんでしたが、ジョン・フルシアンテは基本的にはほとんどの曲でフロントピックアップをセレクトしてギターを弾くことが多いのが特徴の1つです。
レッチリの楽曲はAmazon Music Unlimitedでも聴けます！
Amazon Music Unlimitedは、1億曲以上の楽曲を月額880円聴き放題できる音楽配信サービスです。
メジャーデビューしてから30年経った今でも現役であるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
名曲が沢山あるので、是非この機会に彼らの音楽を堪能してみてほしいと思います。
追伸！
Scar Tissue：瘢痕（はんこん）組織。
これは、薬物中毒者の身体にできる傷跡のことを指し、アンソニーはこの曲を通して「薬物をやめようよ」と皮肉っぽいリリックを入れて歌っています。
薬物と同様にアルコール依存症で苦しむアーティストも多数いるので、ある意味反面教師として見ることも大切です。