メタルの帝王と言われ、ヘヴィーメタル・スラッシュメタル界を牽引し続けているメタリカ。
1980年代初頭にメジャーデビューをしてから一気に世界的に有名になり、グラミー賞を数回獲得したり、ロックの殿堂入りをしたり、30年以上に渡り音楽業界のトップに君臨しています。
不慮の事故も含め、過去にベーシストは数回メンバーチェンジをしていますが、多くのトラブルを越えながらも定期的にアルバムをリリースし、ツアーをするバンドの鏡のような存在です。
メタリカが音楽のノーベル賞といわれる"ポーラー音楽賞"を受賞!
今回は、メタリカのツインギターである、ジェイムズ・ヘットフィールドとカーク・ハメットのギタープレイと使用機材を紹介します。
音声動画はこちら。
ジェイムズ・ヘットフィールドのギタープレイ!
メタリカのフロントマンであり、ギターヴォーカルであるジェイムズ。
ギター雑誌で「リフマスター」という異名で評されるように、テンポ(BPM)の速いギターリフや、リズムギターのザクザクしたダウンピッキングでの刻みを得意としています。
クリーンの叙情的なアルペジオも得意としており、彼のギタープレイの特徴としては、非常にリズムがタイトで安定しています。
歌を歌いながらでも抜群のリズム感で演奏できるので、ギターヴォーカルとしてのスキルは世界トップクラスの持ち主。
カーク・ハメットのギタープレイ!
メタリカのリードギタリストであるカーク・ハメット。
テンポ(BPM)の速いスラッシーな曲中でリード(ソロ)を弾くことが多く、速弾き・ライトハンド奏法やアームを活用したメタル系ギタリスト特有のギタースキルを持っています。
ただ安定したリズム感で鉄壁な演奏をするジェイムズとは異なり、カークの場合は結構リズムが安定しないことが多いです。(とくにライブで)
そして、ソロプレイでは、ワウペダルを多用する点もカークのプレイの特徴の1つです。
大のジェフ・ベック好きを公言していますが、メタリカの音楽の特性上、あまりジェフ・ベックを彷彿させるようなギタープレイはあまり見受けられません。
メタリカの使用機材!
メタリカのギターテックの人が機材を紹介している動画を添付します。
ジェイムズ・ヘットフィールド
ギターは、昔からESPから作ってもらっています。
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アンプは初期の頃はマーシャルでしたが、それ以降はメサブギーで統一しました。(カークも同様)
Mark V Medium Head マークV ミディアムヘッド メサブギー / MESA BOOGIE ギターヘッドアンプ 10/45/90W 価格:388,800円 |
エフェクターはもはや現代ギタリスト御用達のFRACTALのオーディオシステム。(カークも同様)
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カーク・ハメット
カークも昔からESPのギターです。
ESP KH-3 NECK-THRU 【ESP】【メタリカ】【カーク・ハメット】【EMG】【送料無料】 価格:348,300円 |
カークと言えばワウペダル。(サウンドの肝)
*【ワウペダル】DUNLOPcry baby KH-95 KIRK HAMMETT SIGNATURE WAH 価格:25,920円 |
メタリカのオススメ曲を紹介します。
Master Of Puppets:
メタリカ初期の頃からの名曲です。
「静と動」が上手く絡まったメタリカ交響曲です。
St.Anger:
メンバーが現ラインナップで落ち着いた頃の楽曲です。(ベース:ロバート:トゥルージロ)
メタリカが1番空中分解しそうな時期の作品です。(2003年頃)
ドキュメンタリー映画にもなりましたが、前のベーシストが脱退し、ジェイムズがアルコール依存症で苦しんでいた頃でドラマーのラーズとも常に仲が悪かった頃です。
とにかくギターリフ中心(グルーヴ重視)に方向転換し、新メンバーの体制で新たに立ち上がろうとしているエネルギーに満ち溢れた楽曲です。
The Day That Never Comes:
2008年に原点回帰したようなスタイルの楽曲です。
哀愁・怒り・悲壮感など色んな感情が湧き上がってくるようなメタリカらしい曲です。
メタリカはいい曲がすごく多くあるので、かなりコンパクトにまとめた選曲です。
メタリカを見ているとバンドって生き物だなって思う!
完全な私見ですが、メタリカほど多くのトラブルを抱え、メンバーチェンジをしたり、音楽性も色々と模索して変えたりし、良い時も悪い時でもファンから愛されているバンドはいないと思います。
ファン目線で見ても非常にアンニュイなバランス感があり、見ていてドキドキさせられることが多いです。
多くの曲をギターヴォーカルのジェイムズが書くことがあり、そのアイデアを元にメンバー全員でアレンジをするパターンがほとんどですが、とにかくラーズとジェイムズがよくケンカをするんです(笑)。
メンバー間の力関係的にカークは弱いので、いつも「また始まったよ」的な感じで少し遠くから見ているのです。
それでもなぜか?解散はせず、ファンが求めているから音楽を作り続けライブをやり続けるというスタンスで長く活動しています。
下手なお笑いなんかを見るよりかはメタリカの歴史やオフステージを見た方がマジでおもしろいです。