ヴィブラートは、ギタリストにとっては、自分の個性や感情表現をするためにすごく大切なテクニックとなります。
演歌の歌い手の方がするこぶしのように、音を揺らすことにより、「揺れ幅、タイミング、スピード」などを調整して音に独特な表情や人間味を与えることが可能となります。
とくにロックやブルース系のギタリストにとっては、その音の伸ばし方・揺らし方1つで強烈な個性にもなるのですごく重要な奏法です。
今回は、そんなギタリストにとっては大切なヴィブラートの基本的なやり方とコツを紹介します。
そして、ヴィブラートは基本的には、フィンガーヴィブラートとハンドヴィブラートの2種類あるので、その音のニュアンスややり方などをまとめます。
フィンガーヴィブラート!
フィンガーヴィブラートは、本当に微妙な音のニュアンスとなるので、主にはジャズ系の音楽で使うことが多いです。
・奏法のやり方(3弦5フレットをヴィブラートする場合)
1)ギターのネックをあまり握らないフォームで人差し指で、3弦5フレットを押さえてピッキングをする。
2)人差し指をネックに対して平行に横方向に動かして、その時に微妙に音がゆれる奏法。
ポイントは、あまり速く横に揺らさないことです。(雰囲気が壊れるので…)
ハンドヴィブラート!
ハンドヴィブラートは、音程の揺れ加減を大きくすることが可能なので、ロックやブルース系の音楽で使うことが多いです。(泣きのギターの真骨頂!)
・奏法のやり方(3弦7フレットをヴィブラートする場合)
1)チョーキングをする要領でギターのネックを握り、3弦7フレットを薬指で押さえてピッキングをする。
2)半音上げチョーキング位の音程の上げ具合でチョークアップをしたら、すぐにチョークダウンをする。
3)チョークアップ&チョークダウンを交互に行い、音を揺らして伸ばす奏法。
ヴィブラートに関しては、小指以外の全ての指でしっかりと出来るように練習をすることが大切です。
あとは、チョーキングをする時の注意点と同じですが、ノイズが出ないようにしっかりと余ってる指を使ってミュート(消音)をすることも大事です。
動画で詳しく解説!
動画を撮影したのでこちらをご覧ください!
本編では、2種類の「ヴィブラート」のやり方やコツと、全ての指で出来るようにする為の練習メニュー等を解説しています。
基本を身体で覚えるまでは、ゆっくりと丁寧にヴィブラートをかけることが大切です。
ヴィブラートで参考になるギタリスト!
・海外のギタリスト
⇒エリック・クラプトン、サンタナ、スティーブ・ヴァイ、イングヴェイ、ザック・ワイルド、ラリー・カールトン、ジョン・フルシアンテ
・国内のギタリスト
⇒松本孝弘、山本恭司、Ken(ラルクアンシエル)、Char、DAITA
などなど、ほんの一部ですが、どうしても人選的にはロックギタリストばっかりになってしまいました(笑)。
色んな人のヴィブラートのプレイフォームや音のニュアンスなどを聴いてみて、「かっこいい!」と思うものを真似する感じで最初は全然いいと思います。
ヴィブラートのまとめ!
・ヴィブラートは、基本的にフィンガーヴィブラートとハンドヴィブラートの2種類がある。
・フィンガーヴィブラートは、音程の揺れ幅が小さく、自然にサスティーンを伸ばすイメージでやるヴィブラート。(ジャズ系で使う)
・ハンドヴィブラートは、音程の揺れ幅が大きく、泣き叫ぶ感情のイメージでエモーショナルに行うヴィブラート。(ロックやブルース系で使う)
・ヴィブラートは、隣の弦に指が触れてノイズが出ないように、しっかりと余弦をミュートすることがとても大事。
・色んなギタリストのプレイを沢山聴いてプレイのニュアンスを自分なりに研究すること。
いかがでしたか?
ヴィブラートは、単音弾きやメロディーを弾く際に「個性」を出すことができるとても大切なテクニックなので、是非自分なりの個の力をつけてほしいと思います。
あとは、日本の演歌歌手のこぶしからも良いヒントがあるので、抑揚やリズムなどを意識しながら聴いてみてほしいです。