2016年4月21日、57歳という若さ?でこの世を去った偉大なアーティストであったプリンス。
マイケル・ジャクソンやマドンナとは全くの同い年であり、3人とも圧倒的な表現力と個性でスーパースターになりました。
皮肉にもマイケル・ジャクソンと同じように不可解な死に方となってしまいました。
しかし、アルバム・シングルの総売り上げ枚数は、1億2000万枚以上を記録し、後世にも語り継がれるアーティストであることには変わりはありません。
ギタリストとしてのプリンス!
端正なルックスと独特なファッションセンスや言動から「殿下様!」という愛称でファンから慕われたプリンス。
1978年にメジャーデビューをしてから、ロック・ファンク・R&B・ブルース・ソウル・ジャズ・ディスコなどあらゆるエッセンスを取り入れて、沢山の音楽を作りました。
ライブなどでは、ギターヴォーカル(ときにダンサー)という立ち位置で演奏をしますが、ギターはめちゃくちゃ上手いです!
グルーヴ感あるファンキーなカッティングプレイからロック系のギターリフも弾き、速弾き系のギターソロも難なく弾き、且つエモーショナル(感情的)に弾くその姿はまさにギターヒーローそのものです。
それだけではなく、ジャズなどのフレージングも弾きこなし、ブルースも上手く、その引き出しの多さもプリンスのギタリストとしての特徴の1つです。
ギターは上手いのになぜ過小評価されているのか?
2007年に、アメリカの雑誌のローリング・ストーン誌が特集として、「歴史上、最も過小評価されている25人のギタリスト」を企画し調査しました。
その結果、見事1位に選ばれたのが、プリンスなのです。
ではなぜ?
プリンスはギタリストとして1番過小評価されているのか?
何でもできるマルチな才能!
プリンスは、ギター以外にもベース・ドラム・ピアノなどの楽器が全てプロ級の腕前を持っており、レコーディングでは全楽器を自分で演奏して録音します。
もちろん、歌も自ら歌い、その歌唱力は聴けば誰でも上手いとわかります。
しかもプロデュースも自らやるので、作詞・作曲・アレンジ・マスタリング作業も全て自分1人でやってしまうというマルチプレイヤーなのです。(音楽の天才・変態・奇人です)
なので、恐らく雑誌の企画としては、ギタリストとして確立してる感が薄く、ギター魂やギター美学に欠ける印象が多くのファンやリスナーからはあったのではないかなと思います。
野球で例えると、エースのピッチャーであり、4番打者であり、足も速く盗塁もできますって感じですからね。(今の大谷翔平選手のようなイメージ?)
プリンスが影響を受けたミュージシャン達!
父親がジャズバンドのピアニストであり、母親がシンガーという音楽一家に生まれたので、小さい頃から音楽に囲まれて生活してたことは容易に想像できます。
幼少期に好きだったアーティストは、ジェームス・ブラウンであり、彼が自身のバックバンドのメンバーの音さえもコントロールしてる様子を見て、自分もそんな音楽を作って表現したいと思ったそうです。
ギタリストとしては、カルロス・サンタナから最も影響を受けたと公言しており、他にもジミヘンやカーティス・メイフィールドやPファンクからも多大な影響を受けています。
音楽スタイルの影響を受けたジェームス・ブラウンと同様にプリンスも業界内では、ワーカホリックとして有名であり、精力的にアルバムを作ってはコンサートを開催してきました。
これだけ多彩な才能に恵まれ、活発的に音楽活動していれば、「天才は短命」だとするならば、長く生きた方だとは個人的には思ってしまいます。
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プリンスは、ミュージシャンとして本当に多彩で才能に恵まれた人です。
全盛期は1980年代と言われますが、2000年以降に出したアルバムも普通にかっこいいので、音楽のセンスや素養を磨くにはうってつけのアーティストだと思います。