ビリー・アイリッシュは、2020年1月に開催されたグラミー賞で合計5部門を受賞し、史上最年少の記録を塗り替えました。（当時18歳）
実の兄である、フィネアス・オコネルと一緒に曲作りをし、大ヒットした後でも自宅のスタジオでレコーディングをしています。
現代のシンデレラガールのように、音声ファイル共有サービスのサウンドクラウド上に、自身の曲をアップロードすると瞬く間に楽曲が広まっていきました。
今回は、インパクトの強いMV（ミュージックビデオ）でも話題になった5枚目のシングル「Bad guy」のギターの弾き方を解説します。（音源ではベース）
コード進行！
超シンプルな3コードで曲は成立しています。
Gm┃Gm┃Gm┃Gm┃Cm┃Cm┃D┃D
コード進行もシンプルですが、印象的なリズムのフレーズもシンプルでキャッチーです。
各コードのコードトーンのみで出来ています。（構成和音）
動画で詳しく解説！
実際のバッキングのフレーズに関しては、動画を作成したのでこちらをご覧ください。
ビリー・アイリッシュが、「Duh！」と言ってから展開される印象的なフレーズの箇所は、コードトーンにプラスして♭5（フラットファイブ）の音も使っているのが何かニクイです。（ブルージー）
全体を通してもとくに難しいことはないので、ギター初心者の方にも挑戦してほしい曲です。
新世代歌姫の魅力！
ビリー・アイリッシュは、2001年生まれのアーティストなので、本当に新世代の代表格です。
そして、これまで築き上げられた音楽カルチャーの「歌姫」に対するイメージを大きく覆しました。
やはりこれまでの「歌姫」というと、ルックスが整っていて、きらきらと輝いている人が売れていました。
しかし、彼女の場合は全くきらきらとは輝いていません（笑）。
ファッションもだぼっとした大きいサイズのストリート色が強いですし、髪型やメークもある意味「男ウケ：一般ウケ」を無視した独自路線を貫いています。
さらに表現している歌詞の世界観がマジで暗いです。
内省的な歌詞が多い傾向...
これは、昨今のアメリカのラップカルチャーにも反映されてますが、心の不安や憂鬱や悲しみなど内省的なことを歌にする人が増えています。
「ダークポップ」、「SADラップ」というのが台頭してきて、彼女はとくに10代の世代から圧倒的な支持を得ています。
↓SADラップの代表的存在（リル・ピープ）
恐らく、等身大目線で描かれている歌詞の内容と、少し重たいシンセベースのサウンドが、心地よくリンクしているのだと思います。
また、大人に全く媚びない姿勢で堂々と自分の意見を言うのも、今のアメリカの社会では求められているのかもしれません。（強い女性像として...）
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まだ20代の歌姫なので、多感な感性と若さを武器に、色んなことを吸収してさらに大きく羽ばたいていきそうです。
間違いなく2020年代を代表とするアーティストなので今後も注目していきます。