あなたは、今までにギター関連の教則本やDVDや毎月連載されているような音楽雑誌などを何冊くらい読んだりして音楽理論を勉強したり、練習などをしてきましたか?
私自身は、ギターを始めたばかりのギター初心者の頃から現在に至るまでに正確には数えてはいませんが、多分100冊くらいは越えていると思います。(捨てたものもあります)
しかし、それだけの数の本(音楽雑誌)や教則DVDなどを買って読んだり、見たりしても実際のところは全然生かしきれていないと思います(笑)。
いや、事実悲しいことですが、おそらく1割も自分の演奏スキルとして身に付いてはいないと思います(汗)。
私だけがこういった悲惨な状況に陥っているのかな?と思いましたが、周りのギターを弾く人や先輩・後輩や生徒さんなんかを見ていると、結構みんな同じような感じになっているものだと知り少し安心しました。
そこで今回は、私の経験も含めて少し悟ったことをシェアしたいと思います。(自戒の想いも込めて)
正しい教則本との付き合い方ってあるの?
ギターや音楽だけに限らず、誰でも多分一度は経験したことがあることだと思いますが、本屋などに行って魅力的なタイトルの本や雑誌などがあり、少し立ち読みをしているとすごいやる気が出てきたりしたことはありませんか?
心の中で「今度こそはちゃんと読んで練習してしっかりと自分のスキルや糧にしてやろう!」とモチベーションが上がり実際に本を購入してみます。
そして、家に帰り実際に内容を読んで練習をしてみますが、しばらくすると途中で飽きたりして挫折してついには本棚の肥やしになる…。
私自身は、何もギターや音楽だけに限らず、英語学習関連のものなんかでもそういった苦い経験を今までに何度もしています。
教則本の内容は1割だけでも体得すれば良しとすること!
これは、「読書の生かし方」というような本の内容で知ったことですが、人は基本的には本で読んだことを実践して行動に移す人はほとんどいません。
もうこれは世の中のテレビCMや雑誌などを見ればすぐに理解できることだと思います。
いつの時代になっても相変わらず「ダイエット」や「美容」に関する特集が色々な角度から攻めて特集がやっています。
とくに「ダイエット」に関する話題は、知識として知っていてもあまり意味がなく、実際に食事制限や運動などを自分自身で実践して初めて効果が身体に表れることだと思います。
だから長く続ける大前提として、もうあまり欲張らず、本に書いてあることの1つや2つを継続的に実践したり、練習することに焦点を置くことです。(選択と集中です)
この方が圧倒的に高い効果があります。
頑張って書いてあること全部をやろうとしたりすると、結局のところあまり長続きせず、途中で気持ち的にイヤになったりしてモチベーションが下がったりしてしまいます。
それよりかは、「このエクササイズや練習フレーズだけは定期的に練習してやろう!」と思って、ある一定の期間だけでも決めて継続的に練習した方が、確実に自分のスキルや力になります。
時間をおいて読み返すことが大事!
残念ですが人間は忘れる生き物です。
どんなに良いことやタメになる知識や知恵などが書いてあっても時間が経過すると忘れることが多いです。
だから最低でも半年に1回くらいは、自分が買った教則本やDVDなどを読み返したり、見直したりすることがとても大切です。
その時のタイミングや自分自身の力量によっては、1番最初に読んでよく響いたことや印象に残ったことなどが、2回3回と読み返すたびに違うところで共感したり、勉強になると感じることがあるからです。
もうこれは自分の経験として自信を持って言えることですが、ギターの教則本なんかは、最低でも3回以上は読み返さないと本当にもったいないです!
もし、今自分の本棚などで眠っているものがありましたら是非時間を取って読み返すとかなり勉強になると思います。
そして、ただ読み返すだけではなく、気になった練習フレーズなどをちゃんとメトロノームを使ってテンポ(BPM)に合わせて弾くことを定期的に続けることです。
あまり頭で考えなくても自然に手グセとして出てくる位、1つのギターフレーズを徹底的に弾き込むのです。
その細かい地道な練習の積み重ねが、確実に自分の糧へとなっていきます。
ギターの教則本を読む上で何かの参考になれば嬉しい限りです。