フェンダーの現CEOが語る、楽器業界の未来!
長きに渡り、楽器メーカーのリーディング・カンパニーであり続けているFender(フェンダー)。
自身もギタリストであり、現在フェンダーの最高経営責任者に就任したアンディ・ムーニーが今後の楽器業界のことや、会社としてやりたいことなどを以前インタビューで答えていました。
音楽ビジネスの観点でも参考になる点があったので、記事を紹介します。
(以下:記事を一部引用)
質問:現在考えているマーケティング計画の展望があれば教えて下さい。
私たちがやろうとしていることはいくつかあって、その中の1つがグローバルなテンプレートを作ること。
今の時代は消費者がインターネット上でつながることが増えているので、ローマ、ロンドン、ニューヨーク、東京…地理的な違いがあっても消費者が見るブランドは同じものだと考えています。
日本が独特なのは、国内でフェンダーを購入したいと思う人達に影響を与えるアーティストが、過去のアーティストであれ、現代のミュージシャンであれ、ロンドンやニューヨーク在住の人達とは違うという点。
なので、フェンダーとして統一性は持たせるけど、セールスという点では日本へ投資する資金が最も大きくなると思います。
それから世界中で製品の展示を行う予定です。
製品の特色や詳細にスポットライトを当て、アーティストのイメージではなく、ギターそのもの、特定のモデルをユニークにする要素を深く知ってもらおうと考えています。
加えて、もうすぐ日本にも上陸させるつもりですが、、北アメリカで始まったばかりの"フェンダー・アカデミー"というプログラムを導入しようと思っています。
これは、小売業者やフロアで説明する店員たちにオンラインでトレーニングや製品知識を教育するプログラムです。
今後は、製品にフォーカスを置き、ブランドとしての統一性や品質を保つことになりますね。
質問:最後に今後フェンダーでどのようなことを行なっていきたいと考えていますか?
フェンダーが楽器業界におけるリーダーであることに疑いの余地はないでしょう。
この会社が持つ価値を今後も保ち続けること、それを発展させることに大きな責任を感じています。
製品の開発、アーティストとのつながりや彼らとのコラボレーションというのはフェンダーの基盤となるDNAで、今後も続いていき、会社の原動力となるものです。
また、これまで60年に渡って最前線にいるわけだから、このブランドは今後新たにデジタル製品へと向かう能力が十分にあると思っています。
音楽制作の補助的な分野に参入することで、この業界の発展を手助けできたら良いと考えています。
そして、楽器業界で私が昔から強く興味を持っている問題の1つが、初めてギターを手にした若いプレイヤーの90%が1年以内にそのギターを手放すという点です。
その理由を発見しようと思っているんですが、もっともっと情報が必要ですね。
ただ、既存の製品サービスを再考して提供すべきだとも考えていて、ユーテリティやデジタル製品サービスなども含め、アーティストにとって便利なサポートを、これから楽器をやろうと思っている若いプレイヤーが1年以上楽器を持ち続けるようなものにしていく必要があります。
これが成功すれば、その先には業界が活気づく風景がおのずと見えてくるし、マーケットのリーダーとして市場の成長に貢献できると思うのです。
小売店のコミュニティーにとっても有効だし、フェンダーにとっても自然な進化になるでしょう。
この先には進化と発展しかないのです。
そして世界規模の特別なミュージシャンとともに完璧なコラボレーション、ユニゾン・ワークを続けていくつもりです。
やはり今後のキーワードは、いかに便利でおもしろいデジタル製品を作るか?にあると私も思います。
ある意味でギターという楽器に関しては、理想の形に近いものをフェンダーは既にいくつも作ってきましたからね。
今までの伝統も大事しながらも、イノベーションを起こすことはどの企業もやはり大切ですね。
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